【米国株】クルーズ関連銘柄 Norwegian Cruise Line (NCLH)について解説!|クルーズ業界大手「ノーウェジアン・クルーズ」とは?

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こんにちは!やん(@yan_blog3)です。

悩んでいる人

米国のクルーズ銘柄に投資したいな〜
企業のことは分かった上で投資したいけど、
自分で企業分析をするのは難しいし面倒!

そんな方に向けて、本記事では、Norwegian Cruise Line(NCLH:ノーウェジアンクルーズ)の会社概要、財務状況について解説します。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。

参考)以下の動画の広瀬隆雄さんのご説明はとても勉強になるので、ご興味ある方はぜひ動画をご覧ください。

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目次

まとめ

はじめにまとめです。

NCLH まとめ

・ノーウェジアン・クルーズ(NCLH)は業界大手のクルーズ旅行企業

クルーズ市場年率5%以上堅調に成長してきた市場、主要顧客は北米・欧州の顧客。

・2020年の新型コロナウィルス感染拡大でクルーズ業界全体が大打撃を受けた

・RCLも堅調な業績が一転して赤字に転落株価も急落し、急落前よりも低い水準で推移。

・RCLの予約状況は好調。コロナが収まれば、業績の回復が期待できる。

コロナ前の2019/12期の売上高は$6,462M(+7% Y/Y)営業利益率 18% 純利益率14%と、成長性・収益性ともに堅調に推移していた

コロナ後の2020/12期の売上高は$1,280M-80% Y/Y)、営業利益率 147% 純利益率-314%と、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、業績が急速に悪化。

・2021/09期に僅かながら売上が戻ってきているが、まだまだコロナ前の水準には程遠い状態

・2021/09期の自己資本比率は15.4%流動比率は112%固定比率は536%と、財務的な安全性は良好とは言えず、徐々に悪化している

・NCLHの株価は、新型コロナウィルス感染拡大前の2020年の始め頃には60ドル前後だったが、新型コロナウィルス感染拡大後は一時8ドル前後まで下落。その後、30ドル付近まで持ち直したが、現在は20ドル付近まで株価が下落(ここ数日でコロナ変異種「オミクロン」の報道を受けて急落)。

・コロナ収束すれば業績回復が見込めるため、株価の持ち直しに期待

(2021/11/28)

今後もNCLHの予約状況や、業績の動向を見ながら、投資判断をしていきたいと思います。

(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)

会社概要

ノーウェジアン・クルーズNowegian Cruise Line :NCLH) はクルーズ船での旅行を提供する世界大手企業の一つです。

会社概要
本社所在地米国フロリダ州マイアミ
設立1966年
上場2013年(NCLH)
事業レジャー旅行
従業員数34,300人
売上高$ 1,280 百万ドル (2020年)
企業HPURL
IR資料 URL
2021年9月30日

ノーウェジアン・クルーズ(NCLH)は、3つの世界的なクルーズバケーションブランド(Norwegian Cruise Line, Oceania Cruises, Regent Seven Seas Cruieses)を所有・運営しています。NHCLによると、各ブランド船数、ベッド数、乗客数は以下の通りで、3ブランドで28隻の客船を有しています。また、2027年までに3つのブランドで9隻の船を追加納入する予定のようです。

Norwegian Cruise Line(出所:NCLHホームページ
Oceania Cruises(出所:NCLHホームページ
Regent Seven Seas Cruieses(出所:NCLHホームページ

クルーズ市場

続いて、クルーズ市場について解説します。

市場規模・成長性

まず市場規模と成長性について、クルーズ船業界の業界団体CLIA(Cruise Line International Association)によると、2019年の世界のクルーズ船の乗客数は2970万人に達しており、2009-2019年の10年間は年率成長率は5.25%で成長していることが分かります。

出所:CLIA 2021 State of the Cruise Industry Outlook

このデータからも分かるように、新型コロナウイルスの感染が拡大する以前は、クルーズ市場は堅調に成長してきたことが分かります。

乗客の居住地別の乗客数

下のグラフから分かるように、北米(52%)や欧州(25%)に住む利用者が大半を占めています。

新型コロナウィルスの感染拡大で各地域で運行がストップして、クルーズ業界全体が大打撃を受けましたが、北米や欧州などの主要顧客が戻ってくるか否かが業績回復の重要指標になります。

出所:CLIA 2019 Global Market Report
出所:CLIA 2019 Global Market Report

今後の見通し

クルーズ業界の今後の見通しを予想するために、重要となってくるのが「予約状況」「運航状況」です。クルーズ旅行は1-2ヶ月先に予約するものでなく、1-2年先に予約するような旅行であるため、来年以降を含めてクルーズ旅行の予約状況を見ておくことが重要です。

ノーウェジアン・クルーズのプレゼンテーション資料によると、2021年7月から運航が再開され始め、2022年4月頃には全ての客船の運航が再開される予定のようです。新型コロナウィルスの感染が収束に向かえば運航再開が進み、今後の業績回復が期待できそうです。

NCLH 2021Q2 Earnings Presentation

ノーウェジアン・クルーズ(NCLH)の他にも、カーニバル(CCL)ロイヤル・カリビアンがクルーズを再開しており、クルーズ業界の運行再開は徐々に進んでいます。

財務状況

続いてNCLHの財務状況を確認していきます。※財務関連のデータは、NCLHの財務諸表を参照しています。

Norwegian Cruise Line Holdings L...

売上・営業利益(年次)

年次の売上・営業利益は以下の通りです。

2019/12期の売上高は$6,462M(+7% Y/Y)営業利益率 18% 純利益率14%と、成長性・収益性ともに堅調に推移していたことが分かります。

しかし、2020/12期の売上高は$1,280M-80% Y/Y)、営業利益率 147% 純利益率-314%と、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、業績が急速に悪化しています。

売上・営業利益(四半期)

四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2020/03期の以降は赤字が続き、2021/09期に僅かながら売上が戻ってきていますが、まだまだコロナ前の水準には程遠い状態です。

ROE

ROEの推移は以下の通りで、コロナ前までは15%前後で推移していたものの、2020/12期のROEは-73.8%と急落しています。

キャッシュフロー

年次のキャッシュフローは以下の通りです。2020/12期は営業CFが大きくマイナスで、財務CFで多額の資金を調達していることが分かります。

営業CFマージン

年次の営業CFマージンは以下の通りです。2020/12期の営業CFマージン-200%と大きくマイナスとなっています。

バランスシート(年次)

続いて、ノーウェジアン・クルーズ(NCLH)の財務的な安全性を見ていきます。2019年まで自己資本比率は約30-40%台で推移していきましたが、2020年には24%まで低下しています。

バランスシート(四半期)

四半期のバランスシートの内容を見ると、徐々に固定負債が増加していき、2021/09期には自己資本比率が15%まで低下しています。

2021/09期の自己資本比率は15.4%流動比率は112%固定比率は536%と、財務的な安全性は良好とは言えず、徐々に悪化していることが分かります。

自己資本比率(純資産÷総資産)15%
流動比率112%
固定比率536%
固定長期適合比率98%

株価

最後に株価を確認していきます。下にはTrading Viewのリアルタイムチャートを掲載しますが、2021年9月28日現在の株価について見ていきます。(初稿:2021年9月28日、リライト:2021年11月27日

NCLHの株価は、新型コロナウィルス感染拡大前の2020年の始め頃には60ドル前後でしたが、新型コロナウィルス感染拡大後は、一時8ドル前後まで下がりました。その後、30ドル付近まで持ち直しましたが、現在(2021年11月27日)は20ドル付近まで株価が下がってきています(ここ数日でコロナウィルスの変異種「オミクロン」の報道を受けて急落)。

現在はコロナの影響で業績・株価ともに急落しているものの、コロナが下火になれば、業績回復に伴い株価の回復も期待できるので、今後も動向を注視したいと思います。

出所:Trading View

<リアルタイムチャートはこちら>

まとめ

最後にまとめます。

NCLH まとめ

・ノーウェジアン・クルーズ(NCLH)は業界大手のクルーズ旅行企業

クルーズ市場年率5%以上堅調に成長してきた市場、主要顧客は北米・欧州の顧客。

・2020年の新型コロナウィルス感染拡大でクルーズ業界全体が大打撃を受けた

・RCLも堅調な業績が一転して赤字に転落株価も急落し、急落前よりも低い水準で推移。

・RCLの予約状況は好調。コロナが収まれば、業績の回復が期待できる。

コロナ前の2019/12期の売上高は$6,462M(+7% Y/Y)営業利益率 18% 純利益率14%と、成長性・収益性ともに堅調に推移していた

コロナ後の2020/12期の売上高は$1,280M-80% Y/Y)、営業利益率 147% 純利益率-314%と、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、業績が急速に悪化。

・2021/09期に僅かながら売上が戻ってきているが、まだまだコロナ前の水準には程遠い状態

・2021/09期の自己資本比率は15.4%流動比率は112%固定比率は536%と、財務的な安全性は良好とは言えず、徐々に悪化している

・NCLHの株価は、新型コロナウィルス感染拡大前の2020年の始め頃には60ドル前後だったが、新型コロナウィルス感染拡大後は一時8ドル前後まで下落。その後、30ドル付近まで持ち直したが、現在は20ドル付近まで株価が下落(ここ数日でコロナ変異種「オミクロン」の報道を受けて急落)。

・コロナ収束すれば業績回復が見込めるため、株価の持ち直しに期待

(2021/11/28)

今後もNCLHの予約状況や、業績の動向を見ながら、投資判断をしていきたいと思います。

(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)

やん

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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