【米国株】業界最大手のクルーズ旅行会社 Carnival Corporation(カーニバル:CCL)について解説!

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こんにちは!やん(@yan_blog3)です。

悩んでいる人

米国のクルーズ銘柄に投資したいな〜
企業のことは分かった上で投資したいけど、
自分で企業分析をするのは難しいし面倒!

そんな方に向けて、本記事では、業界最大手のCarnival Corporation)の会社概要、財務状況について解説します。

参考)以下の動画の広瀬隆雄さんのご説明はとても勉強になるので、ご興味ある方はぜひ動画をご覧ください。

目次

まとめ

はじめにまとめです。

Carnival Corporation(CCL)まとめ

・カーニバル(CCL)は業界最大手のクルーズ旅行会社

クルーズ市場年率5%以上堅調に成長してきた市場、主要顧客は北米・欧州の顧客。

・2020年の新型コロナウィルス感染拡大でクルーズ業界全体が大打撃を受けた

・カーニバルも堅調な業績が一転して赤字に転落株価も急落し、急落前よりも低い水準で推移。

・カーニバルの予約状況は好調。コロナが収まれば、今後、業績の回復が期待できる。

コロナ前の2019/11期の売上高は$20,825M(+10% Y/Y)、営業利益率 15.7% 純利益率14.4%と、成長性・収益性ともに堅調に推移していた

コロナ後の2021/11期の売上高は$1,908M-66% YoY)、営業利益率 -360% 純利益率-498%と、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて業績が低迷。

・2021/08期に僅かに売上が戻っているが、まだまだコロナ前の水準には程遠い状態。

・2021/08期の自己資本比率は27.8%流動比率は94%固定比率は300%と、財務的な安全性は良好とは言えず、徐々に悪化している

・株価は、コロナ前(2020年初旬)の水準に対して、現在は半値程度の20ドル前後で推移している。

・予約状況は好調との発表があり、今後の業績回復とに期待

今後もCCLの予約状況や、業績の動向を見ながら、投資判断をしていきたいと思います。

(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)

会社概要

カーニバル (Carnival Corporation) はレジャー旅行を提供する企業で、クルーズ船での旅行を提供する世界最大手の企業です。

会社概要
本社所在地米国フロリダ州マイアミ
設立1972年
上場1987年(NYSE:CCL)
事業レジャー旅行
従業員数70,000人
売上高$ 1,908 百万ドル (2021/11期)
企業HPURL
IR資料 URL
2021年9月30日

クルーズ市場

続いて、クルーズ市場について解説します。

市場規模・成長性

まず市場規模と成長性について、クルーズ船業界の業界団体CLIA(Cruise Line International Association)によると、2019年の世界のクルーズ船の乗客数は2970万人に達しており、2009-2019年の10年間は年率成長率は5.25%で成長していることが分かります。

出所:CLIA 2021 State of the Cruise Industry Outlook

このデータからも分かるように、新型コロナウイルスの感染が拡大する以前は、クルーズ市場は堅調に成長してきたことが分かります。

乗客の居住地別の乗客数

下のグラフから分かるように、北米(52%)や欧州(25%)に住む利用者が大半を占めています。

新型コロナウィルスの感染拡大で各地域で運行がストップして、クルーズ業界全体が大打撃を受けましたが、北米や欧州などの主要顧客が戻ってくるか否かが業績回復の重要指標になります。

出所:CLIA 2019 Global Market Report
出所:CLIA 2019 Global Market Report

今後の見通し

クルーズ業界の今後の見通しを予想するために、重要となってくるのが「予約状況」です。

クルーズ旅行は1-2月先に予約するものでなく、1-2年先に予約するような旅行であるため、来年以降を含めてクルーズ旅行の予約状況を見ておくことが重要です。

2021年9月24日に公表されたカーニバルのニュースリリースによると、カーニバルの予約状況はとても好調なようで、今後の業績回復が期待できそうです。

Carnival Corporation 2021 Q3 Business Update(2021 Sept. 24)

Update on Bookings(抜粋)

2022年下半期の当社の予約状況は、マーケティング費用を削減したにもかかわらず、季節的に好調な第3四半期を含め、歴史的な高水準となっており、当社の全船が運航を予定しています。旅行を取り巻く幅広い環境は、不安定ながらも昨年の夏から劇的に改善しており、ワクチンの展開や治療法の進歩といった現在のトレンドが続けば、来年の夏までにはさらに改善すると考えています。また、2023年の更なるアウトクルーズの予約を開始しましたが、前例のない初期需要があります。(中略)2022年下半期の累積先行予約数は、2021年8月31日時点で、非常に好調だった2019年を上回っています。

出所:Carnival Corporation 2021 Q3 Business Update

カーニバル(CCL)の他にも、ロイヤル・カリビアンノーウェジアン・クルーズ・ライン(NCLH)がクルーズを再開しており、クルーズ業界の運行再開は徐々に進んでいます。

財務状況

続いてカーニバルの財務状況を確認していきます。(※財務関連のデータは、以下リンク先のカーニバルの財務諸表を参照しています。)

https://www.carnivalcorp.com/financial-information/sec-filings/all

売上・営業利益・当期純利益(年次)

年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りです。2021/11期の売上高は1,908 百万ドル(前年同期比 -66%)営業利益率 -360% 当期純利益率-498%となっています。

売上・営業利益・当期純利益(四半期)

四半期の売上・営業利益は以下の通りです。2021/11期の売上高は1,287 百万ドル営業利益率は-130%となっており、業績は低迷しているものの、売上高は徐々に回復していることが分かります。

EPS (年次)

年次のEPS推移は以下の通りで、2021/11期のEPSは-8.5ドルとなっています。

キャッシュフロー

年次のキャッシュフローは以下の通りです。2020/11期は営業CFが大きくマイナスで、財務CFで多額の資金を調達していることが分かります。

営業CFマージン

年次の営業CFマージンは以下の通りです。2020/11期の営業CFマージン-113%と大きくマイナスとなっています。

バランスシート(安全性)

続いて財務的な安全性を見ていきます。

2021/08期の自己資本比率は28%流動比率は94%固定比率は300%固定長期適合比率101%と安全性は良好とは言えず、悪化していることが分かります。

自己資本比率28%
流動比率94%
固定比率300%
固定長期適合比率101%

株価

最後に株価を確認していきます(2021年1月7日時点)。

現在の株価は21.9ドルで、コロナ前の半値程度で推移していることが分かります。

業績は低迷しておりまだ回復していませんが、予約状況が好調であることと、元々は一定の成長性・収益性のある企業なので、個人的には、将来的な業績・株価の回復を期待して投資するのは面白いかと思います。コロナウィルスの感染拡大の状況を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。

(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)

<リアルタイムチャートはこちら>

まとめ

最後にまとめます。

Carnival Corporation(CCL)まとめ

・カーニバル(CCL)は業界最大手のクルーズ旅行会社

クルーズ市場年率5%以上堅調に成長してきた市場、主要顧客は北米・欧州の顧客。

・2020年の新型コロナウィルス感染拡大でクルーズ業界全体が大打撃を受けた

・カーニバルも堅調な業績が一転して赤字に転落株価も急落し、急落前よりも低い水準で推移。

・カーニバルの予約状況は好調。コロナが収まれば、今後、業績の回復が期待できる。

コロナ前の2019/11期の売上高は$20,825M(+10% Y/Y)、営業利益率 15.7% 純利益率14.4%と、成長性・収益性ともに堅調に推移していた

コロナ後の2021/11期の売上高は$1,908M-66% YoY)、営業利益率 -360% 純利益率-498%と、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて業績が低迷。

・2021/08期に僅かに売上が戻っているが、まだまだコロナ前の水準には程遠い状態。

・2021/08期の自己資本比率は27.8%流動比率は94%固定比率は300%と、財務的な安全性は良好とは言えず、徐々に悪化している

・株価は、コロナ前(2020年初旬)の水準に対して、現在は半値程度の20ドル前後で推移している。

・予約状況は好調との発表があり、今後の業績回復とに期待

今後もCCLの予約状況や、業績の動向を見ながら、投資判断をしていきたいと思います。

(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)

やん

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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