米シェール企業のダイヤモンドバック・エナジー(FANG)について知りたい!
そんな方に向けて、本記事ではダイヤモンドバック・エナジー(FANG)の会社概要、22Q1決算内容と重要指標(生産量、販売価格、コスト等)について解説します。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
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なぜいま石油・天然ガス銘柄が注目されるのか?
「なぜいま石油・天然ガス銘柄が注目されるのか?」については下記の関連記事の中で説明しています。ご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。
広瀬隆雄さん(じっちゃま)もFANGに言及
YoutubeやTwitterなどでも注目を集める投資家の広瀬隆雄さん(通称:じっちゃま)も、過去の動画でダイヤモンドバック・エナジー(FANG)に言及されており、それがきっかけでFANGに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
広瀬隆雄さんのご説明はとても勉強になります。FANGについてご興味ある方はぜひ下の動画をご覧ください。
FANG まとめ
はじめにまとめです。
- ダイヤモンドバック・エナジー(FANG)は米国テキサス州に本社を置き、パーミアン盆地を中心に開発・生産を行うシェール企業
- 石油換算バレルで37.6万バレル/日を生産(22Q1)
- 生産量の内訳は石油換算バレルで石油 58%、天然ガス液 21%、天然ガス21%
- 原油価格の高騰を受けて平均販売価格が上昇
- 石油(ヘッジなし):$56.94/バレル(21Q1)➡︎$97.03/バレル(22Q1)
- 石油(ヘッジ含む):$46.81/バレル(21Q1)➡︎$83.47/バレル(22Q1)
- 2021/12期(通期)の売上高は 6,797百万ドル(前年同期比 +142%)、営業利益率 +60%
- 2022/03期(Q1)の売上高は 2,408百万ドル(前年同期比 +103%)、営業利益率 +69%
- 2021/12期(通期)の営業CFマージンは+58%
- 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは+52%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 59%、流動比率 72%、固定比率 159%、固定長期適合比率 102%
- 2022年の予想1株当たり配当は$2.8、予想配当利回りは2.1%
- 現在の株価は133.43ドル、PER(Forward P/E)5.19倍 (2022年5月14日時点)
原油高を受けての好業績ですが、収益性が非常に高く、魅力的な銘柄と思いました。
背景には原油高がありますが、2022年は2021年より高い水準(100ドル/バレル以上)で推移しており、これが続くようであれば、さらに好業績が期待できます。
また、2021/03期の業績(営業利益率+55%)と石油の平均販売価格(ヘッジなし:約57ドル/バレル)を見る限り、原油価格が現状の100ドル/バレルから大きく下落しても、(株価は下がると思いますが)依然として高い収益性を維持できそうな企業に感じました。
原油価格は、各国のロシア産原油の禁輸措置や、中国のロックダウンなどの要因によって変動するため、世界情勢を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
会社概要
ダイヤモンドバック・エナジー(FANG)は米テキサス州のシェール企業です。
パーミアン盆地を中心に事業を展開しており、石油換算バレルで37.6万バレル/日を生産(22Q1)、生産量の内訳は石油換算バレルで石油 58%、天然ガス液 21%、天然ガス21%(22Q1)となっています。
FANGの保有アセットなど詳細についてご興味ある方は、下記リンク先のプレゼン資料が参考になるかと思います。
財務状況
続いて、業績や財務状況、事業の重要指標などを確認していきます(数値は下記リンク先のFANGのIR資料を基にしています。)
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売上・営業利益・当期純利益(年次)
年次の売上・利益は以下グラフの通りです。2021/12期(通期)の売上高は 6,797百万ドル(前年同期比 +142%)、営業利益率 +60%と急拡大しています。
売上・営業利益・当期純利益(四半期)
四半期の売上・利益は以下のグラフの通りです。2022/03期(Q1)の売上高は 2,408百万ドル(前年同期比 +103%)、営業利益率 +69%となっており、売上も急成長・利益率も非常に高い水準で推移しています。
EPS (四半期)
四半期のEPSの推移は以下の通りで、EPS(一株当たり利益)も堅調に推移しています。
生産量・販売価格・コスト
売上・利益に関わる指標として、生産量、販売価格、コストについても確認します。
生産量については、生産量は30.3万バレル/日(21Q1)→37.6万バレル/日(22Q1)と伸びていますが、過去1年間(21Q2-22Q1)は約38-40万バレル/日とほぼ横ばいで推移していることが分かります。
一方で、石油・天然ガスの販売価格(ヘッジ除外)は、石油は約$57/バレル(21Q1)→$97/バレル(22Q1)、天然ガスは$3.1/千cf(21Q1)→$3.6/千cf(22Q1)と大幅に上昇しています。
石油・天然ガスの販売価格(ヘッジ含む)も、石油は約$47/バレル(21Q1)→$83/バレル(22Q1)、天然ガスは$2.6/千cf(21Q1)→$3.3/千cf(22Q1)と大幅に上昇しています。
なお生産コスト(+減価償却,販管費)は増加しているものの販売価格の上昇分よりも小さな額となっています。
これらの数値から、“生産量は横ばい/販売価格は大幅上昇/コストは微増”が、PXDの好業績に繋がっていることが分かります。
そして2022年の原油価格は、21Q4の平均販売価格($97)よりも高い水準で推移しており、原油高が続けばさらに好業績が期待できそうです。
キャッシュフロー・営業CFマージン
キャッシュフローは以下の通りで、営業CFマージンは2021/12期(通期)は+58%、2022/03期(Q1)は+52%と堅調に推移しています。
バランスシート(安全性)
2022/03期(Q1)の自己資本比率は 59%、流動比率 72%、固定比率 159%、固定長期適合比率 102%となっており、流動比率が低いもののCFや自己資本も潤沢なので大きな問題はなさそうです。
自己資本比率 | 59% |
流動比率 | 72% |
固定比率 | 159% |
固定長期適合比率 | 102% |
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配当
2022年の予想1株当たり配当は$2.8、予想配当利回りは2.1%となっています。
株価
最後に株価を確認していきます。
現在の株価は133.43ドル、PER(Forward P/E)5.19倍 (2022年5月14日時点)となっています。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
<リアルタイムチャートはこちら>
FANG まとめ(再掲)
最後にまとめです。
- ダイヤモンドバック・エナジー(FANG)は米国テキサス州に本社を置き、パーミアン盆地を中心に開発・生産を行うシェール企業
- 石油換算バレルで37.6万バレル/日を生産(22Q1)
- 生産量の内訳は石油換算バレルで石油 58%、天然ガス液 21%、天然ガス21%
- 原油価格の高騰を受けて平均販売価格が上昇
- 石油(ヘッジなし):$56.94/バレル(21Q1)➡︎$97.03/バレル(22Q1)
- 石油(ヘッジ含む):$46.81/バレル(21Q1)➡︎$83.47/バレル(22Q1)
- 2021/12期(通期)の売上高は 6,797百万ドル(前年同期比 +142%)、営業利益率 +60%
- 2022/03期(Q1)の売上高は 2,408百万ドル(前年同期比 +103%)、営業利益率 +69%
- 2021/12期(通期)の営業CFマージンは+58%
- 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは+52%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 59%、流動比率 72%、固定比率 159%、固定長期適合比率 102%
- 2022年の予想1株当たり配当は$2.8、予想配当利回りは2.1%
- 現在の株価は133.43ドル、PER(Forward P/E)5.19倍 (2022年5月14日時点)
原油高を受けての好業績ですが、収益性が非常に高く、魅力的な銘柄と思いました。
背景には原油高がありますが、2022年は2021年より高い水準(100ドル/バレル以上)で推移しており、これが続くようであれば、さらに好業績が期待できます。
また、2021/03期の業績(営業利益率+55%)と石油の平均販売価格(ヘッジなし:約57ドル/バレル)を見る限り、原油価格が現状の100ドル/バレルから大きく下落しても、(株価は下がると思いますが)依然として高い収益性を維持できそうな企業に感じました。
原油価格は、各国のロシア産原油の禁輸措置や、中国のロックダウンなどの要因によって変動するため、世界情勢を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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