こんにちは!やん(@yan_blog3)です。
本記事では、石油・天然ガス生産のコスモス・エナジー (KOS)の会社概要、財務状況について解説します。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。また、石油・天然ガス関連銘柄のまとめ記事も書いてますので、ご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。
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まとめ
はじめにまとめです。
・経済活動再開による原油需要増加予想と供給懸念拡大により原油・天然ガス価格が高騰
・コスモス・エナジー(KOS)は大西洋の未開発・開発途上地域を中心に石油・天然ガスの探査・生産を行う独立系企業。
・2020/12期の売上高は 804百万ドル(YoY-46%)、営業利益率 -24% 当期純利益率 -51%
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は 199百万ドル(YoY-12%)、営業利益率は+18%、当期純利益率-14%
・2020/12期の営業CFマージンは 24%
・2020/12期の自己資本比率は 11%、流動比率 87%、固定比率 788%、固定長期適合比率 102%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は 7%、流動比率 90%、固定比率 1303%、固定長期適合比率 101%
・現在の株価は 4.77ドル、実績PER 7.5 倍 (2022/01/18時点)
米国株が全面的に調整を迎える局面で、石油価格の高騰を背景に石油関連銘柄の株価は上昇しており、投資候補の一つとして考えておきたいと思います。石油・天然ガスの需給状況を注視しながら、その他($XOM・$CVX・$PBR・$FLNG・$PXD・$FANG・$ARなど)のエネルギー銘柄とも比較検討しながら、投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
原油・天然ガスの市場動向
会社概要・財務状況を見る前に、まずは原油・天然ガスの市場動向を確認していきます。
原油価格の高騰
まずは原油価格から確認していきます。原油価格の指標のWTIの推移は下記の通りで、7年ぶりの高値を付けるほど急上昇しています。
天然ガス価格の高騰
続いて天然ガス価格を確認します。天然ガス価格は昨年の夏頃から急上昇しています。
価格高騰の背景:需要増加予想と供給懸念
原油・天然ガス価格高騰の背景には、コロナで低迷した経済が再開する中での原油需要の増加が予想されること、また原油・天然ガスの供給懸念の拡大があります。
原油・天然ガス価格高騰の要因を5つ挙げます。
① 経済活動再開により原油需要が増加すると予想されている
② 先進国では脱炭素社会に向けて原油生産を制限(原油生産量を増やすことができない)
③ OPEC(石油輸出機構)は増産による原油安を懸念して増産に慎重な姿勢
④イラク・トルコの主要パイプライン爆発による供給懸念(復旧済み)
⑤ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシア-ドイツの天然ガスの海底パイプライン「ノードストリーム2」が停止される可能性があり、欧州全体のエネルギー供給懸念が拡大している
全部紹介すると長くなるので、いま特に注目を集めている⑤ロシアのウクライナへの侵攻について説明します。
ウクライナは欧州連合(EU)とロシアの両方と国境を接しており、旧ソビエトだったことからロシアと繋がりの深い国です。
現在、ウクライナとロシアの国境付近に数万人規模のロシア軍が集結しており、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が懸念されています。
これに対して、ドイツのショルツ首相は、ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシアの天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノードストリーム2」の停止を検討するとコメントしています。
もしロシアがウクライナに侵攻することがあれば、ロシアからの天然ガス供給が減少し、これは天然ガス価格の急騰を招く恐れがあります。この問題は現在進行中で、どう転ぶか分からない状況ですが、こういった地政学リスクもエネルギー資源の高騰の一つの要因となっています。
ロシアとの対立が欧州全体に与える影響については以下の記事を参照ください。
会社概要
コスモス・エナジー(KOS)は大西洋の未開発・開発途上地域を中心に石油・天然ガスの探査・生産を行う独立系企業です。
ガーナ、赤道ギニア、メキシコ湾岸、モーリタニア、セネガル沖などで石油・天然ガスの探査や生産を行っています。
KOS の詳細についてご興味ある方は、リンク先から会社ウェブサイトやプレゼンテーション資料をご覧ください。
財務状況
続いて、業績や財務状況を確認していきます。
※財務関連のデータは財務諸表を参照しています(出所:以下の同社ホームページ)
売上・営業利益・当期純利益(年次)
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りで、2020/12期の売上高は 804百万ドル(YoY-46%)、営業利益率 -24% 当期純利益率 -51%と、2020/12期の業績は低調となっています。
売上・営業利益・当期純利益(四半期)
四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2021/09期(Q3)の売上高は 199百万ドル(YoY-12%)、営業利益率は+18%、当期純利益率-14%となっており、徐々に回復しつつあることが分かります。
キャッシュフロー・営業CFマージン
年次のキャッシュフロー、営業CFマージンの推移は以下の通りで、2020/12期の営業CFマージンは 24 %となっています。
バランスシート(安全性)
続いて財務的な安全性を見ていきます。
2021/09期(Q3)の自己資本比率は 7%、流動比率 90%、固定比率 1,303%、固定長期適合比率 101%と、安全性は良好とは言えない状態です。
自己資本比率 | 7% |
流動比率 | 90% |
固定比率 | 1,303% |
固定長期適合比率 | 101% |
株価
最後に株価を確認していきます(2022年1月18日時点)。
現在の株価は 4.77ドル、実績PER 7.5 倍と、直近では上昇しているものの、まだコロナ前の水準以下で推移していることが分かります。
出所:Trading View
米国株が全面的に調整を迎える局面で、石油価格の高騰を背景に石油関連銘柄の株価は上昇しており、投資候補の一つとして考えておきたいと思います。石油・天然ガスの需給状況を注視しながら、その他($XOM・$CVX・$PBR・$FLNG・$PXD・$FANG・$ARなど)のエネルギー銘柄とも比較検討しながら、投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
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まとめ
最後にまとめです。
・コスモス・エナジー(KOS)は大西洋の未開発・開発途上地域を中心に石油・天然ガスの探査・生産を行う独立系企業。
・2020/12期の売上高は 804百万ドル(YoY-46%)、営業利益率 -24% 当期純利益率 -51%
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は 199百万ドル(YoY-12%)、営業利益率は+18%、当期純利益率-14%
・2020/12期の営業CFマージンは 24%
・2020/12期の自己資本比率は 11%、流動比率 87%、固定比率 788%、固定長期適合比率 102%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は 7%、流動比率 90%、固定比率 1303%、固定長期適合比率 101%
・現在の株価は 4.77ドル、実績PER 7.5 倍 (2022/01/18時点)
米国株が全面的に調整を迎える局面で、石油価格の高騰を背景に石油関連銘柄の株価は上昇しており、投資候補の一つとして考えておきたいと思います。石油・天然ガスの需給状況を注視しながら、その他($XOM・$CVX・$PBR・$FLNG・$PXD・$FANG・$ARなど)のエネルギー銘柄とも比較検討しながら、投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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