2021Q4が好決算だったことや、広瀬隆雄さん(じっちゃま)が注目されていることから、Qualcomm(QCOM:クアルコム)に興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。

QCOMに投資しようかな〜
でも投資するからには、企業の事業内容・財務状況について理解したうえで投資したい…でも難しいし面倒!
そんな方に向けて、本記事では、米半導体大手の Qualcomm(QCOM:クアルコム)の会社概要、財務状況について解説します。こご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
まとめ


はじめにまとめです。
・Qualcommは、通信技術および半導体の設計開発を行う米国の半導体大手企業
・事業セグメントは、大きくは①QCT (Qualcomm CDMA Technologies:半導体事業)、②QTL (Qualcomm Technology Licensing:ライセンス事業) の2つに分かれる
・①QCT (半導体事業)の中には、Handset(スマホ用アプリケーションプロセッサーSnapdragonシリーズ等)、RF front-end(通信用チップ)、Automotive(自動車用チップ)、IoT(IoT機器用チップ)が含まれる。
・5G向け通信モジュール、自動車用チップ、IoT機器用チップなどで売上が伸びている
・2021/09期の売上高は$33,566M(約3.4兆円)、営業利益率 29% 純利益率27%
・2021/9期の売上高成長率(前年同期比)は43%
・2021/09期のEPSは7.87USD(前年同期比で74%成長)
・2021/09期のROEは113%
・QCOMの直近の株価は、好決算を受けて約185ドル付近まで上昇し、最高値を更新
・2021/09期の営業CFマージンは31%
・2021/09期の自己資本比率は24%、流動比率は168%、固定長期適合比率は72%
・収益性が高く、5Gや自動運転等の需要を受けて、今後も成長が期待できるので面白い銘柄
個人的には、QCOMについては、広瀬隆雄さん(じっちゃま)が紹介されていた、「業績が良ければ買う・ホールド、悪ければ売る」というスタンスで投資を検討していきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
会社概要


Qualcommは、通信技術および半導体の設計開発を行う米国の半導体大手企業です。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国 CA サンディエゴ |
設立 | 1985年 |
上場 | 1991年(NASDAQ:QCOM) |
事業 | 通信技術および半導体設計 |
従業員数 | 45,000人 |
売上高 | $ 33,566 百万ドル(2021/9) |
企業HP | URL |
IR資料 | URL |
Qualcommはファブレスメーカー(製品の設計・開発は行うが、製造はEMSに委託するメーカー)であり、半導体製造は大手ファウンダリ(半導体受託製造)のTSMCやGlobalFoundries等に委託しています。
通信技術関連で多くの特許を保有しており、それらを他社に提供することで得られるライセンス料も大きな収益源となっています。
スマートフォン向けの通信チップでも高いシェアを持っており、5G向けの通信モジュールの売上が伸びていますす。その他にも、IoT機器向け、自動車向け等でも売上を伸ばしており、デジタル化が加速する中で今後さらにQCOMの製品の需要は高まることが期待できそうです。
事業セグメントは、①QCT (Qualcomm CDMA Technologies:半導体事業)、②QTL (Qualcomm Technology Licensing:ライセンス事業) の2つに分かれています。


①QCT (Qualcomm CDMA Technologies:半導体事業)の中には、Handset(スマホ用のアプリケーションプロセッサーSnapdragonシリーズなど)、RF front-end(通信用チップ)、Automotive(自動車用チップ)、IoT(IoT機器用チップ)が含まれています。
イメージがあった方が理解し易いかと思うので、以下にQCOMのプレゼン資料の抜粋を掲載しておきます。
(詳細を知りたい方は以下のQCOMプレゼ資料のリンク先をご覧ください)










財務状況


続いてQCOMの業績や財務状況を確認していきます。
※財務関連のデータは、QCOMの財務諸表を参照しています(出所:以下のQCOMのホームページ)
売上・営業利益(年次)
年次の売上・営業利益は以下の通りです。
2021/09期の売上高は$33,566M(約3.4兆円)、営業利益率 29% 純利益率27%となっており、売上が急増しつつ営業利益率は約30%と収益性が高いことが分かります。


売上・営業利益(四半期)
四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2021/09期の売上高は$9,336 M、営業利益は31%となっており、売上は成長しつつ高い利益率を維持しています。


2021Q4決算・ガイダンスは以下の通りです。売上高・EPSともガイダンスを上回っています。また、下の事業セグメント情報(Segment Resut and Guidance)を見ると、QCT(半導体事業)が上まったことが分かります。


売上高 成長率(年次)
年次の売上高成長率(前年同期比)は以下の通りです。2021/9期の売上高成長率(前年同期比)は43%となっており、2014年以降は下落・横ばいで推移していた売上高が急増しています。


売上高 成長率(四半期)
四半期の売上高成長率(前年同期比)は以下の通りです。2021/09期の売上高成長率(前年同期比)は12%となっており、この1年間のうち最高の売上高となっています。


EPS (年次)
年次のEPS推移は以下の通りで、2021/09期のEPSは7.87USDと前年同期比で74%成長となっています。


EPS (四半期)
四半期のEPSの推移は以下の通りです。




ROE
2021/09期のROEは113%と非常に高い水準となっています。


キャッシュフロー
年次のキャッシュフローは以下の通りです。


営業CFマージン
年次の営業CFマージンは以下の通りで、2021/09期の営業CFマージンは31%となっています。営業CFマージンの推移と見て分かる通り、営業CFマージンは概ね20-30%以上で推移しており、収益性が高いことが分かります。


バランスシート(安全性)
続いて財務的な安全性を見ていきます。
2021/09期の自己資本比率は24%と低いものの、流動比率は168%であり、短期的な安全性としては問題はなさそうです。
自己資本比率(純資産÷総資産) | 24.1% |
流動比率 | 168% |
固定比率 | 213% |
固定長期適合比率 | 72% |






株価


最後に株価を確認していきます(2021年11月19日現在)。
下にはTrading Viewのリアルタイムチャートを掲載しますが、2021年11月19日現在の株価について見ていきます。
QCOMの直近の株価は、好決算を受けて約185ドル付近まで上昇し、最高値を更新しています。株価は上昇してしまっていますが、収益性が高く、5Gや自動運転などの需要を受けて、今後も成長が期待できるので面白い銘柄と思います。


個人的には、広瀬隆雄さん(じっちゃま)が紹介されていた、「業績が良ければ買う・ホールド、悪ければ売る」というスタンスで投資を検討していきたいと思います。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
まとめ


最後にまとめです。
・Qualcommは、通信技術および半導体の設計開発を行う米国の半導体大手企業
・事業セグメントは、大きくは①QCT (Qualcomm CDMA Technologies:半導体事業)、②QTL (Qualcomm Technology Licensing:ライセンス事業) の2つに分かれる
・①QCT (半導体事業)の中には、Handset(スマホ用アプリケーションプロセッサーSnapdragonシリーズ等)、RF front-end(通信用チップ)、Automotive(自動車用チップ)、IoT(IoT機器用チップ)が含まれる。
・5G向け通信モジュール、自動車用チップ、IoT機器用チップなどで売上が伸びている。
・2021/09期の売上高は$33,566M(約3.4兆円)、営業利益率 29% 純利益率27%
・2021/9期の売上高成長率(前年同期比)は43%
・2021/09期のEPSは7.87USD(前年同期比で74%成長)
・2021/09期のROEは113%
・QCOMの直近の株価は、好決算を受けて約185ドル付近まで上昇し、最高値を更新
・2021/09期の営業CFマージンは31%
・2021/09期の自己資本比率は24%、流動比率は168%、固定長期適合比率は72%
・収益性が高く、5Gや自動運転等の需要を受けて、今後も成長が期待できるので面白い銘柄
個人的には、QCOMについては、広瀬隆雄さん(じっちゃま)が紹介されていた、「業績が良ければ買う・ホールド、悪ければ売る」というスタンスで投資を検討していきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。