こんにちは!やん(@yan_blog3)です。
米国株の石油関連銘柄に投資したいな〜
企業のことは分かった上で投資したいけど、
自分で企業分析をするのは難しいし面倒!
そんな方に向けて、本記事では、海洋石油リグ最大手のトランスオーシャン(RIG)と、石油・天然ガス市場の動向について解説します。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
※石油・天然ガス関連19銘柄に関する まとめ記事も書いてますので、ご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。
参考)広瀬隆雄さん(通称:じっちゃま)の動画や記事、ツイートはとても勉強になるので、ご興味ある方はぜひ下記記事ご覧ください。
まとめ
はじめにまとめです。
・トランスオーシャン(RIG)はオフショア石油リグ最大手企業。
・2020/12期の売上高は 3,152百万ドル(YoY+2%)、営業利益率 +6%、当期純利益率-18%。
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は 626百万ドル(YoY-19%)、営業利益率は+1%、当期純利益率-21%
・2020/12期のROEは -5%
・2020/12期の営業CFマージンは+13%
・2020/12期の自己資本比率は 52%、流動比率 198%、固定比率 167%、固定長期適合比率 93%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は54%、流動比率191%、固定比率163%、固定長期適合比率94%
・現在の株価は3.73ドル、実績PBR 0.2倍
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、石油の探鉱・開発活動が活発化すれば、石油リグ大手のRIGも恩恵を受ける可能性があり、株価はコロナ前より低い水準で推移しており、面白い銘柄と思いました。足元の業績は必ずしも良くないのですが、石油価格とウクライナ情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
原油・天然ガスの市場動向
会社概要・財務状況を見る前に、まずは原油・天然ガスの市場動向を確認していきます。
原油価格の高騰
まずは原油価格から確認していきます。原油価格の指標のWTIの推移は下記の通りで、7年ぶりの高値を付けるほど急上昇しています。
天然ガス価格の高騰
続いて天然ガス価格を確認します。天然ガス価格は昨年の夏頃から急上昇しています。
価格高騰の背景:需要増加予想と供給懸念
原油・天然ガス価格高騰の背景には、コロナで低迷した経済が再開する中での原油需要の増加が予想されること、また原油・天然ガスの供給懸念の拡大があります。以下に原油・天然ガス価格高騰の要因を5つ挙げます。
① 経済活動再開により原油需要の増加が予想される
② 先進国では脱炭素社会に向けて原油生産を制限(原油生産量を増やすことができない)
③ OPEC(石油輸出機構)は増産による原油安を懸念して増産に慎重な姿勢
④イラク・トルコの主要パイプライン爆発による供給懸念(復旧済み)
⑤ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシア-ドイツの天然ガスの海底パイプライン「ノードストリーム2」が停止される可能性があり、欧州全体のエネルギー供給懸念が拡大している
いま特に注目を集めている⑤ロシアによるウクライナ侵攻の懸念です。
ウクライナは欧州連合(EU)とロシアの両方と国境を接しており、旧ソビエトだったことからロシアと繋がりの深い国です。
現在、ウクライナとロシアの国境付近に数万人規模のロシア軍が集結しており、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が懸念されています。
これに対して、ドイツのショルツ首相は、ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシアの天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノードストリーム2」の停止を検討するとコメントしています。
もしロシアがウクライナに侵攻することがあれば、ロシアからの天然ガス供給が減少し、これは天然ガス価格の急騰を招く恐れがあります。この問題は現在進行中で、どう転ぶか分からない状況ですが、こういった地政学リスクもエネルギー資源の高騰の一つの要因となっています。
ロシアとの対立が欧州全体に与える影響については以下の記事を参照ください。
会社概要
トランスオーシャン(RIG)は海洋石油リグの大手企業です。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | スイス |
設立 | 1993年 (NYSE取引開始RIG。ルーツは1926年まで遡る。 ) |
事業 | 石油・ガスの海洋掘削請負業 |
従業員数 | 6,700人 |
売上高 | 3,152 百万ドル(2020/12期) |
企業HP | URL |
IR資料 | URL |
トランスオーシャン(RIG)は世界最大規模の石油・天然ガスの海洋リグを運営する企業で、西アフリカ、ブラジル、メキシコ湾など世界各地でリグを稼働しています。
石油・天然ガス採掘用リグについては以下のWebサイトや動画が分かり易かったので、ご興味ある方はご参照ください。
RINGの詳細についてご興味ある方は、リンク先から会社ウェブサイトやプレゼンテーション資料をご覧ください。
財務状況
続いて、業績や財務状況を確認していきます。
※財務データは以下を参照しグラフを作成しています(出所:以下リンク先)
売上・営業利益・当期純利益(年次)
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りで、2020/12期の売上高は 3,152百万ドル(YoY+2%)、営業利益率 +6%、当期純利益率-18%となっています。
売上・営業利益・当期純利益(四半期)
四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2021/09期(Q3)の売上高は 626百万ドル(YoY-19%)、営業利益率は+1%、当期純利益率-21%となっています。
ROE
年次のROEの推移は以下の通りで、2020/12期のROEは -5%となっています。
キャッシュフロー・営業CFマージン
年次のキャッシュフロー、営業CFマージンの推移は以下の通りで、2020/12期の営業CFマージンは +13%となっています。
バランスシート(安全性)
続いて財務的な安全性を見ていきます。
2021/09期(Q3)の自己資本比率は54%、流動比率191%、固定比率163%、固定長期適合比率94%と、安全性に大きな問題はなさそうです。
自己資本比率 | 54% |
流動比率 | 191% |
固定比率 | 163% |
固定長期適合比率 | 94% |
株価
最後に株価を確認していきます(2022年2月11日時点)。
現在の株価は 3.73ドル、実績PBR 0.2倍と、コロナ以前より低い水準で推移しています。
出所:Trading View
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、石油の探鉱・開発活動が活発化すれば、石油リグ大手のRIGも恩恵を受ける可能性があり、株価はコロナ前より低い水準で推移しており、面白い銘柄と思いました。足元の業績は必ずしも良くないのですが、石油価格とウクライナ情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
<リアルタイムチャートはこちら>
まとめ
最後にまとめです。
・トランスオーシャン(RIG)はオフショア石油リグ最大手企業。
・2020/12期の売上高は 3,152百万ドル(YoY+2%)、営業利益率 +6%、当期純利益率-18%。
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は 626百万ドル(YoY-19%)、営業利益率は+1%、当期純利益率-21%
・2020/12期のROEは -5%
・2020/12期の営業CFマージンは+13%
・2020/12期の自己資本比率は 52%、流動比率 198%、固定比率 167%、固定長期適合比率 93%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は54%、流動比率191%、固定比率163%、固定長期適合比率94%
・現在の株価は3.73ドル、実績PBR 0.2倍
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、石油の探鉱・開発活動が活発化すれば、石油リグ大手のRIGも恩恵を受ける可能性があり、株価はコロナ前より低い水準で推移しており、面白い銘柄と思いました。足元の業績は必ずしも良くないのですが、石油価格とウクライナ情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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