こんにちは、やん(@yanblog3)です。
【神決算】HBM!マイクロン(MU)について徹底解説!ということでお話したいと思います。
この動画はこんな方におすすめです。
AI半導体銘柄に興味がある、HBMてよく聞くけど何?、マイクロンって好決算だったの?、今度の見通しってどんな感じ?
という疑問や興味あるけど、よくわからん!という方のお役に立つ動画になってますので、ぜひ最後までご覧ください。
私のプロフィールはこちらの通りです。
30代会社員で2児の父で、純資産1億円を貯めてサイドFIREをすることを目標に資産形成に励んでいます。
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この動画の内容はこちの通りで、1. はじめに … 3 Micron Technology. という順番で説明していきます。
説明に入る前にこの動画のコンセプトですが、
専門的な内容や、技術的な説明の正確さよりも、(素人にもできるだけ)分かりやすいことを重視していますので、その点はご了承いただければと思います。
説明に使っている情報の情報源は明記して、情報源のリンクもブログ記事にURLを貼っています。
これらの情報源を知っているだけでも自分で調べるときに役立つので、ぜひ情報源も活用頂ければと思います。ブログ記事のリンクは概要欄に貼っています。
当然ですが、投資は自己責任ですので、ご自身の判断と責任の基でお願いいたします。
はじめに:AI半導体の市場拡大
では、まず「はじめに」ということで、HBMの話の前段として、AI半導体の市場が拡大してきてHBMの需要が高まっています、という話をしたいと思います。
こちらの動画を見られた方は、ここの内容は知っておられると思うのでスキップしてください。
この動画の内容をかいつまんで簡潔に説明していきます。
生成AIの市場拡大
まず、私たちの生活でも活用され始めているChat GPTなどの生成AIの市場は今後大きく成長すると見込まれています。
このスライドのJEITAの資料では、2030年には生成AIの世界需要は約2,110億ドル(約31兆円)になると予測されています。
生成AIのサプライチェーン
この生成AIのサプライチェーンはこちらのスライドの通りです。
上から順に、半導体を作る材料や製造装置のレイヤー、次にAI半導体のレイヤー、AI半導体を組み込むAIサーバー、そしてChat GPTなどのOpen AIなどの生成AIの開発企業のレイヤーがあります。
生成AIを使うためにはAIサーバーや、AIサーバーに組み込まれるAI半導体が必要になってきます。
Datacenter GPUの市場シェア
出所: IOT analytics
現時点でのAI半導体のトップ企業はNvidiaで、こちらのスライドのデータでは、Data Center用GPUではNvidiaが圧倒的なシェアを持っています。
AI半導体とは?
出所: semianalysis
でAi半導体とは何か?というと
AIによるディープラーニングや機械学習を実行できる半導体チップのことで、
例としては、このスライドに載せているNvidiaの人気のAI半導体のH100などがあります。
AI半導体の構成としては、GPUとHBMを一つの基板上に実装した形になっています。
出所: semisnalysis , Samsung
ここでやっとHBMが出てきました。
HBMについては、後で詳しく説明しますが、HBMはデータ転送速度が速いメモリで、HBMの性能がAIの性能向上に直結すると、覚えておいていただければと思います。
ここまで見てチャンネル登録や高評価がまだの方はよろしくお願いします。
実は0歳の赤ちゃんを抱っこしながら夜な夜なスライド作成や動画編集をしてまして、今回のスライドも90枚越えで作成に10日間くらいかかっているのですが、Youtubeは収益化できていない状況でして、次の動画を作るモチベーションに繋がりますので、チャンネル登録や高評価いただけると嬉しいです。
HBM市場
では次にHBMの基礎とHBM市場について説明します。
HBMとは?
出所:東京エレクトロン
HBMとは「High Bandwidth Memory」の略で、非常に高い帯域幅(データ転送速度)を持ったDRAMです。構造としては、こちらの図のような構造をしています。
これを聞いて「は??」と思った方も多いと思うので、1つずつ説明します。
まず、「DRAMとは?」を説明して、次に「帯域幅(データ転送速度)」について説明します。
DRAMとは?
出所:PALTEK
こちらは、半導体メモリという「データを保存する半導体」の分類です。
覚えていただきたいのは「DRAM」と「NAND」です。
難しい技術的な説明は抜きにして、
赤枠の「DRAM」はデータを一時的に保存する場所
青枠の「NAND」はデータを長期的に保存する場所
ということだけ覚えておいていただければと思います。
出所:PALTEK
もう少しだけ、コンピュータの中身の図を用いて説明すると、
人間でいう頭脳に当たるCPUで演算をしてデータを処理するわけですが、
DRAMはCPUにデータを受け渡しするのが主な機能で、データを一時的に保存する場所です。
DRAMはメインメモリ(主記憶装置)と呼ばれる部分です。
それに対して、NANDは補助記憶装置(ストレージ)と呼ばれる部分で、データを長期保存する場所です。
以上がDRAMの説明でした。小難しいことは抜きにしてざっくり理解できればOKです。
帯域幅(データ転送速度)
出所:東京エレクトロン
次に帯域幅(データ転送速度)についてです。
帯域幅(データ転送速度)はバスと呼ばれる信号の通り道を1秒間に通過するデータ信号の数です。
これが大きいほどデータ処理が早くなります。
帯域幅は、メモリとプロセッサ(「制御」「演算」を行う半導体)を結ぶ入出力回路である「バス」と、一定時間に送ることができる情報量を表す「伝送速度」の掛け算で決まります。
難しく聞こえるかもしれませんが、簡単にいうと、通り道の本数が多くて、それを移動できる速度が速い方が、多くのデータをやりとりできて、データ処理が速くなる、というイメージを持って頂ければと良いかと思います。
HBMの構造と特長
では何故HBMではこのような特長があるのかというと、その理由はHBMの構造にあります。
HBMの構造は、緑色の「演算」などの機能を持つロジックのチップの上に、オレンジ色のDRAMのチップが複数枚、垂直方向に積み上げられて、TSV(Through Silicon Via)という貫通電極で接続された構造になっています。
この構造により、高密度の配線が可能で、配線距離が短くなり、メモリ-ロジックを近くに配置できます。これによって、信号の通り道のバスの本数を多く、伝送速度を速くできるため、高いデータ転送速度が実現できます。
また説明は割愛しますが、比較的、消費電力を低くできることもHBMの特長です。
HBMの進化
出所:embedded.com
では、最新のHBMの帯域幅(データ転送速度)はどの程度かというと、
よくPCなどに搭載されているDRAMのDDR5のデータ転送速度が約67GB/sに対して、
最新のHBMであるHBM3eはデータ転送速度が1.2TB/sと約18倍になっています。
さらに次世代のHBM4ではデータ転送速度が1.5〜2TB/s以上になるようです。
右側はHBMのDRAMを積み上げる枚数を増やして高容量化したものの図で多いものだと16層以上のDRAMを積み上げたHBMも考えられているようです。
以上が「HBMとは?」の説明でした。技術的な説明の正確性よりもHBMについてざっくり理解していただくことを重視してますので、大体イメージが伝わればOKです。
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HBMの市場規模
では続いてHBMの市場規模を見ていきます。
出所:Yole
このスライドはYole のレポートの数値をもとにグラフを作成しました。
ビット出荷数(容量の出荷数)ベースと、売上ベースの市場規模予測のグラフです。
ポイントとしては、2024年の成長率が150%程度と大きく成長する見込みであることと、2025年も大きく成長する予想であることです。
売上ベースでは2024年に$14B(約2.1兆円)、2025年に$19.9B(約3兆円)の市場規模になる予測になっています。
DRAMの市場シェア
出所:TrendForce
次にHBMの市場シェアに関する情報を見ていきます。
まずはDRAM全体の市場シェアはこのスライドの通りです。
Samsung, SK hynix, Micronの3社で95%程度のシェアを占めていることが分かります。
数値だとパッと見で分かりにくいので円グラフを作成しました。
大手3社で市場のほとんどを占めており、4位以下はごく僅かであることが分かります。
HBMの市場シェア(予想)
出所:TrendForce
こちらはTrendForceの2024年末までのHBM市場のシェア(予想)です。
SK hynix とSamsungが40-50%ずつ市場シェアをとり、Micronは3-5%程度という予想になっています。これは2023年8月時点の予測である点にご注意ください。
こちらも円グラフにしてみました。仮にSK, サムスンを48%、マイクロンを4%と置いています。
DRAM市場におけるHBMへのシフト
出所:TrendForce
こちらもTrendForceの情報で、2024年末にはDRAM市場におけるHBMの売上の割合は20%に達すると予想されています。
こちらは棒グラフを作成しました。2023年はDRAM市場が低迷していたため全体の規模が下がっていますが、2024年に回復し、うち20%がHBMの売上になるという予想です。
後ほど、マイクロンの業績も説明しますが、仮に、好業績であった2022年の業績をベースに、2024年に売上が回復し、そのうち高価格のHBMの割合は2割に達すると考えると、メモリ各社は売上・利益とも大きく改善されると期待できます。
少し先走りましたが、これについては後ほどまた説明します。
HBMの供給力
出所:TrendForce
こちらもTrendForceの情報で、大手3社のHBMの供給力の予想です。
これも後ほど紹介しますが、直近のニュースでSamsungは更に増産するという情報もあるので、この数値よりも供給力が上回る可能性もあります。
こちらも棒グラフにしてみました。
灰色の2023年に対して、赤色の2024年の供給力が大幅に増加しており、各社が積極的に増産すると予想されています。こう見るとMcironの供給力と、韓国2社の供給力の予想には大きな差がありますね。
HBM量産の各社のロードマップと競争激化
出所:TrendForce
こちらは大手3社のHBMの量産のロードマップです。各社とも同時期に最新のHBM3eの量産を開始するようなスケジュールになっています。
HBM3eについては、Micronが2月末に量産開始を発表しており、SKhynixも3月に入ってから量産開始の公表がありました。Samsungも12層のHBM3eの開発成功を公表しており、各社が熾烈な競争をしている真っ只中です。
出所: 日経XTECH
こちらはMicronに関する記事で、マイクロンは1世代スキップして最新のHBMの量産を開始しています。
サムスンは業界初の12層のHBM3eの開発に成功、SKはHBM3eの量産開始の発表をしており、今年に約1,500億円余りを最終工程の強化のために投資すると発表しています。
各社ともバチバチ競っているようで、HBM関連のニュースから目が離せません。
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Micron Technology
続いて、今回深掘りするマイクロンについて解説していきます。
今回は投資対象として考える上で、韓国市場よりも米国市場の方が投資がしやすいという点でもマイクロンを題材に選んでいます。
会社概要
マイクロンの会社概要はこちらのとおりです。
設立は1978年、アメリカのアイダホ州に本拠地を置く、世界的なメモリのメーカーです。
事業セグメント
こちらはビジネスユニット毎の売上と、技術セグメント毎の売り上げを円グラフにしたものです。
左がビジネスユニット毎の売り上げで、CNBU(Compute & Networking), MBU(Mobilr), EBU(Embedded)、SBU(Storage)というセグメントに分かれています。
右側は技術セグメント毎の売上で、DRAM、NAND、その他に分かれています。右側の円グラフで、だいたいDRAMが全体の7割、NANDが3割という点を覚えておいて頂ければと思います。
Micron 業績推移
続いて、業績推移、2024Q2決算の内容、ガイダンスについて解説します。
出所:Micron IR
こちらは過去5年間のマイクロンの四半期毎の売上・営業利益・純利益の推移です。
2022年半ばまでは好業績であったものの、2023年は低迷し、2024年第2四半期(2024年2月)に黒字転換しています。
この2024年Q2の決算が好決算であったため、株価は一時10%を超える高騰を見せました。
続いて24Q2の決算の数字を確認していきます。
Micron 24Q2決算(予想と結果)
24Q2の決算の結果はこのスライドの通りで、売上高、EPS、ガイダンスとも予想を上回る結果で、とても良い決算でした。
こちらも棒グラフにしてみました。
売上高は予想$5.35 Bに対して、結果$5.82 B、EPSは予想 -$0.24に対して、結果+$0.42
そして、次の四半期Q3のガイダンスの売上高は予想$6.0 Bに対して結果 $6.6±0.2B、
EPSは予想$0.21に対して、結果 $0.45 ±0.07 という予想を大きく上まる良い結果でした。
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Micron 24Q2 決算説明 &質疑応答
では次に、なぜ好決算だったのか、なぜQ3のガイダンスが良いのか?を知るために、決算の中身を見ていきましょう。
ここからの情報を自分で調べたり、読み込むのは、英語ですし、結構な手間がかかりますが、投資判断をする上で有益な情報が多く含まれるので、決算の数字だけでなく、中身もよく読むことをおすすめします。
決算説明会での質疑応答の内容もとても参考になります。
1つ注意事項ですが、ここから先は英語のプレゼンテーション資料や、質疑応答の内硫黄をDeepLなどの翻訳ツールで翻訳しており、一部抜粋・要約などしているので、その点はご了承ください。
もし原文や音声を確認されたい方は、マイクロンのIRサイトなどをご自身でご確認ください。
技術セグメント毎の売上推移
まず技術セグメント毎の売上の推移のデータをグラフ化してみました。
24Q2はQ1と比較して、DRAMが+21%の増収、NANDが+27%の増収と大幅な増収となっています。
出所:Micron Financial results FQ2 2024
その要因について、マイクロンのプレゼンテーションの中に記載があります。
DRAMは出荷ビット数が対前四半期で1桁台前半の増加、ASP(平均販売価格)が10%台後半の増加、
NANDは出荷ビット数が対前四半期で1桁台前半の減少、ASP(平均販売価格)が30%以上の増加、と書かれています。
この情報から分かる通り、この大幅な増収は、ASP(価格)の上昇の寄与が大きいということが分かります。
24Q2決算説明
続いて、少し長くなりますが、マイクロンが24Q2の決算説明で説明した内容を一部抜粋して、ポイントを紹介します。
ポイントだけピックアップして読んでいき、最後にまとめるので、流し聞きして頂いて構いません。
文章を読みたい方は、動画を止めてご自身のペースでご覧ください。
まず全体のOverviewについてはこのスライドの通り…という内容でした。
続いて、Technologyについて、次世代の1-γDRAMという次世代品が2025年に量産開始予定であることが触れられています。その他は割愛します。
続いて、End market highlightのDatacenterの中で、HBMについてこのスライドの内容が説明されています。
HBMの続きでこのスライドの内容が説明されています。
続いて、今後の見通しと設備投資計画についてです。
続いて、設備投資計画についてです。
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24Q2決算説明 質疑応答
続いて、決算説明会での質疑応答から抜粋です。
質疑応答の内容もとても参考になるので、余裕がある方はぜひご自身でも確認してみてください。
この質問では、市場シェアの見込みについて質問されています。
回答としては、25年度にはHBMシェアがDRAM市場に匹敵するまでに拡大するとのことなので、マイクロンは事業拡大に強気と取れる回答をしています。
続いて、HBMへのウエハーが使用されることによる、HBM以外のメモリの需給の見通しに関する質問です。
HBMの需要増加、HBM3eがDDR5の3倍のウエハーを必要とすることなどから、供給が逼迫し、HBM以外のメモリについても価格が高騰して、収益性が改善することが期待されると解凍しています。
続いて、顧客との対話や契約についての質問です。
24年の供給分は完売・価格も数量も確定、25年分は大部分が割当て済みで、価格について一部確定しているという回答をしています。
続いて、HBMを含めると粗利にどの程度プラスになるのか、といった質問ですが、
定量的な回答は得られていないものの、この決算での収益性の改善は、主に価格の高騰の寄与が大きく、HBMの旺盛な需要を考えると、25年も価格の強さが続く、という回答がされています。
決算説明と質疑応答の内容から、個人的に重要と感じたポイントをピックアップしてまとめてみました。まとめとしては(スライドの内容)です。
もう一つ決算の内容から、自分が思ったことをメモしました。
(スライドの内容)ということで、この価格高騰がどこまで続くか、そして価格と決める需給を注視する必要があるなと改めて感じた次第です。
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需要と供給
続いて、メモリと需要と供給に関する情報をピックアップして説明します。
まずメモリの需要について
出所:Bloomberg
最初にアマゾンの投資について、ブルームバーグの2024年3月29日の記事を紹介します。
アマゾンは、AI関連などの需要の爆発的増加に対応するため、今後の15年間で1,500億ドル(約22兆7,100億円)をデータセンターに投じる計画、と書かれています。
平均すると一年あたり約1.5兆円を15年間にわたってデータセンター向けに投資するということになります。
このデータセンターへの投資は、もちろん建物や冷却設備なども含みますが、AIサーバーやそこに組み込まれるHBMを含むAI半導体の需要につながります。
さすがアマゾンという感じで、年間1.5兆円という国の予算のような規模で、しかもそれが15年間続くと考えると、需要の規模と継続性を感じますね。
出所:Nvidia
次にNvidiaの最新チップについてです。
直近のAI半導体にとっても最も重要なニュースにNvidiaの最新製品であるBlackwellの発表がありました。スライドの写真の通り、HBM3eを8個使う仕様になっており、Nvidiaの製品はバカ売れすると予想されるので、HBM3eにとって大きな需要になりそうです。
また右の写真はMetaのCEOのマーク・ザッカーバーグが、NvidiaのCEOのジェンセン・ファンさんの革ジャンを着ている写真が、つい先日Xに投稿されたものです。
多分、MetaはNvidiaの製品を爆買いするものと思われます。AmazonやMetaだけでなくハイテク大手はこぞってAI半導体を買うと予想されるので、本当にAI半導体、足りるのでしょうか。。。
出所:X(旧Twitter)
続いて、ブロードコムのカスタムシリコングループからの発表で、大手のコンシューマーAI企業から3つ目のXPUの設計を得た、という情報ですが、これにはHBMが12個搭載されています。
大手のコンシューマーAI企業とのことなので、数量も多いと思われますし、12個搭載だとかなりの量になりそうですね。
出所:日経XTECH
続いて、オンデバイスAI関連の需要です。
オンデバイスAIはデバイスの中で生成AIの機能を利用できるもので、セキュリティ、プライバシー保護の観点で利用拡大が予想されています。
サムスン、グーグル、クアルコム、アップルなどのスマホ大手が、AIをスマホに組み込むと予想されており、ここでも多くのメモリを使用することになるので、旺盛な需要が予想されています。
需要については挙げればきりが無いように思うので、ここまでにしますが、今後の生成AIの市場拡大も踏まえると今後数年は旺盛な需要が期待できるように思われます。
続いて、供給についてです。
出所: TrendForce , Reuters, Micron
メモリ大手3社の増産などについてこのスライドにまとめました。
各社の動きは(スライドの内容)の通りとなっています。
と、、、このスライドを作っている最中にニュースが入りました。
サムスンは3月27日のニュースで、2024年は昨年比でHBM生産量を2.9倍にするとの見通しをハッp評したようなので、供給はもう少し多くなる可能性があります。
出所:Micron
今回の題材のマイクロンの供給についてのニュースに少し触れておくと、2024年2月には他社に先駆けてHBM3eの量産を開始しており、
出所:日経新聞
日本の広島工場にも(補助金も活用しながら)多額の投資をして、25年か26年頃には次世代のDRAMの生産を開始する予定です。
ここまで、メモリの需要と供給の情報を調べてみて、定量的なことは言えないのですが、
肌感覚として、メモリの需要については「多くの大手IT企業やAI半導体の企業が欲しがり」「すぐ欲しい」でも「完売」している状態で、メモリの供給については3社の供給力の増強計画があるものの時間はかかる…というのが現実ですので、
HBM(DRAM)足りなくない??という印象です。
やはり24年、25年、もしかしたら26年以降も供給がタイトな状況が続くかもしれない、というのが現時点での個人的な印象です。
チャンネル登録、高評価お願いします。
現在の株価水準
最後にマイクロンの現在の株価水準について見ていきます。
こちらは過去5年間のマイクロンの株価推移です。24Q2決算の後で10%以上の上昇を見せて、3/28時点で約$118と最高値圏で推移しています。
それで、現在の株価が高いのか安いのか、これはアナリストごとに意見が分かれるかもしれませんが、
一つの考え方として2025年の予想EPSを基に考えてみたいと思います。
2025年のEPS予想は素人には難しいので(といっても専門家もあてになりませんが)、yahoo financeのEPS予想を活用します。
アナリストの数は28人で、2025年の予想EPSの平均値は$7.52となっています。
この2025年の予想EPS$7.52と、現在の株価$118から計算すると予想PER15.7倍となります。
でも、専門家であるアナリストの予想の平均といえど、この2025年のEPS予想の値は妥当と考えられるのでしょうか?
この値の妥当性を自分で考えてみるために、①22年度の業績と、②今後のDRAM市場の予測、そして③Micronの決算説明会での25年も強い価格が継続するという見通しの情報、を参照して考えてみたいと思います。
まず好業績であった22年度のEPS(Non-GAAP, Diluted EPS)は$8.35でした。
22年度の業績のグラフを確認すると、赤枠で囲った部分が22年度の業績推移となっています。
では次に、2024年以降のDRAM市場とHBM売上の推移の予測を見てみます。これは既に説明したTrendForceの予測です。
2024年は22年比で売上規模は高まり、高価格のHBMの売上比率が高まる予想となっています。
また、Micronの決算説明の中で、2025年もHBMの強い価格は継続する見通しとのコメントがありました。
仮にですが、このDRAM(HBM含)市場予測と同様にMUの業績も推移すると仮定すると,
24年は22年比で売上が増加し 高価格のHBMを含み, 供給逼迫で非HBMのメモリ価格も上昇するなら,収益性が改善すると考えられますし、
25年も価格面の強さが継続するなら, 25年の売上,EPSは22年比で同等以上と仮定しても妥当(またはやや保守的) と考えられると思います。
(コスト増などマイナス要因が発生する可能性もありますし、これはあくまで個人の見解です)
以上の内容から、この2025年の予想EPSを基に試算した予想PER15.7倍という値は妥当、そして売上・EPSの成長率を加味すると、つまりPEGで考えると割安という見方もできるのではないかと、個人的には考えています。
あくまでここまでの前提が正しければの話なので、一つの考え方として参考になっていれば嬉しいです。
アナリストの目標株価
出所:Webull証券
続いて、各社のアナリストのマイクロンの目標株価をどのように設定しているかをスライドにまとめました。
$100前後であった目標株価が、好決算を受けて$122-140まで引き上げられました。
これはXでもポストした内容なので、タイムリーにこのような情報を知りたい方は、ぜひXで私をフォローいただければと思います。
私はマイクロンへの投資をどうするか?
私はマイクロンへの投資はどうするかについてシェアします。
あくまで私個人の現時点での考えなので、推奨の意図は一切ありません。
私はマイクロンの株価が$80台後半〜$90前後の時に購入して、先日の好決算の後に買い増ししています。
HBMは高い需要の成長段階か?、タイトな需給が続くか?、26年以降も強い価格が続くか?など期待や不安もありますが、当面はホールドする予定です。あとQ3のガイダンスがやや保守的に感じているので次の決算も期待しています。
といっても、韓国の競合もいますし、マイクロンが生産トラブルに見舞われる可能性もありますし、需給の状況が変わる可能性もあるので、今後も決算や需給に関わる追加情報ほ注視しながら、都度判断していきたいと考えています。
いま夜中の1時にこのスライド作っているので、本当にチャンネル登録・高評価お願いします。
まとめ
最後にまとめです。
まとめとしてスライドを1枚作りました。
まとめとしては(スライドの内容の通り)です。
この動画を見て、もう割高ではないか?いやいやまだ序盤なのか?割安なのか?など、アレコレ考えながらも、最終的に投資系のインフルエンサーの意見に流されてしまう方もいるかもしれませんが、
投資は自己責任で、利益も損失も受け取るのは自分なので、
人の意見に左右されるのではなく、自分で調べて、自分の頭で考えて、自分で判断してリスクを取ることが大切です。それを繰り返せば自分の血肉・経験になって資産になります。
この動画が見てくださった方々の、考えるための材料としてお役に立っていたら嬉しいです。
最後になりますが、私は0歳2歳の父親で夜中に抱っこ紐で0歳の子を抱っこしながら、スライド作成や動画編集をやっています。
作業時間が限られているため、今回は90枚くらいのスライドを作るのに10日ほどかかりました。
私のような会社員で子育て世代の方の中には副業をする余裕もない方もいるかもしれませんし、私も動画投稿のペースは早くありません。
でも自分のペースでも続けれいればYoutubeも収益化できるはず!と信じています。
まだ収益化はできておらず、時間と体力を無償で差し出している状況なので、チャンネル登録や高評価いただけると、次の動画を作るモチベーションに繋がるので、とても嬉しいです。
あとFIREを目指している方は一緒に頑張りましょう!
神決算!HBM!マイクロン徹底解説 の内容は以上です。
この動画が良かったという方はチャンネル登録、高評価よろしくお願いします。
ご視聴いただき、ありがとうございました!
(以上)