こんにちは!やん(@yan_blog3)です。
米国株の石油関連銘柄に投資したいな〜
企業のことは分かった上で投資したいけど、
自分で企業分析をするのは難しいし面倒!
そんな方に向けて、本記事では、海底油田などへの海底エンジニアリングサービスを提供するテクニップFMC(FTI)と、石油・天然ガス市場の動向について解説します。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
\石油・天然ガス関連19銘柄まとめ記事はこちら/
参考)広瀬隆雄さん(通称:じっちゃま)の動画や記事、ツイートはとても勉強になるので、ご興味ある方はぜひ下記記事ご覧ください。
まとめ
はじめにまとめです。
・テクニップFMC(FTI)は海底エンジニアリングサービスを提供する企業。
・2020/12期の売上高は 13,051百万ドル(YoY-3%)、営業利益率+5%、当期純利益率-25%。
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は1,579百万ドル(YoY-53%)、営業利益率+3%、当期純利益率-2%
・2020/12期のROEは -56%
・2020/12期の営業CFマージンは+5%
・2020/12期の自己資本比率は21%、流動比率110%、固定比率 196%、固定長期適合比率89%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は34%、流動比率152%、固定比率132%、固定長期適合比率71%
・現在の株価は 6.87ドル、実績PER 7.7倍
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、石油の探鉱・開発活動が活発化すれば、海底エンジニアリングサービス大手のFTIも恩恵を受ける可能性があります。また、株価はコロナ前の半分以下の水準で推移しており、面白い銘柄と思いました。足元の業績は必ずしも良くないのですが、石油価格とウクライナ情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
原油・天然ガスの市場動向
会社概要・財務状況を見る前に、まずは原油・天然ガスの市場動向を確認していきます。
原油価格の高騰
まずは原油価格から確認していきます。原油価格の指標のWTIの推移は下記の通りで、7年ぶりの高値を付けるなど急上昇しています。
天然ガス価格の高騰
続いて天然ガス価格を確認します。天然ガス価格は昨年の夏頃から急上昇しています。
価格高騰の背景:需要増加予想と供給懸念
原油・天然ガス価格高騰の背景には、コロナで低迷した経済が再開する中での原油需要の増加が予想されること、また原油・天然ガスの供給懸念の拡大があります。以下に原油・天然ガス価格高騰の要因を挙げます。
① 経済活動再開により原油需要の増加が予想される
② 先進国では脱炭素社会に向けて原油生産を制限(原油生産量を増やすことができない)
③ OPEC(石油輸出機構)は増産による原油安を懸念して増産に慎重な姿勢
④イラク・トルコの主要パイプライン爆発による供給懸念(復旧済み)
⑤ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシア-ドイツの天然ガスの海底パイプライン「ノードストリーム2」が停止される可能性があり、欧州全体のエネルギー供給懸念が拡大している
いま特に注目を集めている⑤ロシアによるウクライナ侵攻の懸念です。
ウクライナは欧州連合(EU)とロシアの両方と国境を接しており、旧ソビエトだったことからロシアと繋がりの深い国です。
現在、ウクライナとロシアの国境付近に数万人規模のロシア軍が集結しており、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が懸念されています。
これに対して、ドイツのショルツ首相は、ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシアの天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノードストリーム2」の停止を検討するとコメントしています。
もしロシアがウクライナに侵攻することがあれば、ロシアからの天然ガス供給が減少し、これは天然ガス価格の急騰を招く恐れがあります。この問題は現在進行中で、どう転ぶか分からない状況ですが、こういった地政学リスクもエネルギー資源価格の高騰の一つの要因となっています。
こういった要因から原油・天然ガス価格の高騰し、原油・天然ガスの開発が活発化すれば原油・天然ガスなどのエネルギー関連銘柄は恩恵を受ける可能性があります。
会社概要
テクニップFMC(FTI)は海底エンジニアリングサービスを提供する企業です。
テクニップFMCは、フランス国立石油研究所(IFP)によって設立されたプラント建設会社テクニップと、米国のFMC(フード・マシナリー・コーポレーション)の子会社で、海洋石油ガス向けのサブシー技術大手のFMCテクノロジーズが2017年に経営統合した企業です。
FTI の詳細についてご興味ある方は、リンク先から会社ウェブサイトやプレゼンテーション資料をご覧ください。
出所: FTIプレゼンテーション資料
財務状況
続いて、業績や財務状況を確認していきます。
※財務データは以下を参照しグラフを作成しています(出所:以下リンク先)
売上・営業利益・当期純利益(年次)
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りで、2020/12期の売上高は 13,051百万ドル(YoY-3%)、営業利益率+5%、当期純利益率-25%となっています。
売上・営業利益・当期純利益(四半期)
四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2021/09期(Q3)の売上高は1,579百万ドル(YoY-53%)、営業利益率+3%、当期純利益率-2%となっています。
ROE
年次のROEの推移は以下の通りです。2020/12期のROEは-56%と低迷しています。
キャッシュフロー・営業CFマージン
年次のキャッシュフロー、営業CFマージンの推移は以下の通りで、2020/12期の営業CFマージンは +5%となっています。
バランスシート(安全性)
続いて財務的な安全性を見ていきます。
2021/09期(Q3)の自己資本比率は34%、流動比率152%、固定比率132%、固定長期適合比率71%と、安全性に大きな問題はなさそうです。
自己資本比率 | 34% |
流動比率 | 152% |
固定比率 | 132% |
固定長期適合比率 | 71% |
株価
最後に株価を確認していきます(2022年11日時点)。
現在の株価は 6.87ドル、実績PER 7.7倍と、コロナ前の半分以下の水準で推移しています。
出所:Trading View
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、石油の探鉱・開発活動が活発化すれば、海底エンジニアリングサービス大手のFTIも恩恵を受ける可能性があり、株価はコロナ前の半分以下の水準で推移しており、面白い銘柄と思いました。足元の業績は必ずしも良くないのですが、石油価格とウクライナ情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
<リアルタイムチャートはこちら>
まとめ
最後にまとめです。
・テクニップFMC(FTI)は海底エンジニアリングサービスを提供する企業。
・2020/12期の売上高は 13,051百万ドル(YoY-3%)、営業利益率+5%、当期純利益率-25%。
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は1,579百万ドル(YoY-53%)、営業利益率+3%、当期純利益率-2%
・2020/12期のROEは -56%
・2020/12期の営業CFマージンは+5%
・2020/12期の自己資本比率は21%、流動比率110%、固定比率 196%、固定長期適合比率89%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は34%、流動比率152%、固定比率132%、固定長期適合比率71%
・現在の株価は 6.87ドル、実績PER 7.7倍
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、石油の探鉱・開発活動が活発化すれば、海底エンジニアリングサービス大手のFTIも恩恵を受ける可能性があります。また、株価はコロナ前の半分以下の水準で推移しており、面白い銘柄と思いました。足元の業績は必ずしも良くないのですが、石油価格とウクライナ情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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