悩んでいる人最近、金・金鉱株が上昇していて気になる。
なんで上昇しているの？金鉱株にはどんな銘柄があるの？
そんな方に向けて書きました。
本記事では、下記の内容を紹介しながら、金鉱株の関連10銘柄を紹介します。
- 金価格が上昇している理由
- 金の特徴
- 金鉱株の特徴
- 金鉱株10銘柄
- 私はどの銘柄に投資するか？
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金価格が上昇
ここ数ヶ月で金価格は急上昇しており、現時点で約1920米ドル/オンス（2023年1月15日現在）となっています。
金価格が上昇している理由
米国利上げ鈍化観測→金の相対的魅力が上がる
これまで米国のFRBの利上げによって市中金利が高い状況であれば、金利のつかない金（ゴールド）は投資対象として不利な状況でした。
しかし、今後は利上げが鈍化する見込みであり、利下げに転じれば、相対的に金（ゴールド）の魅力が増します。よって、金が再注目される理由の一つとして、米国の金利が考えられます。
各国の中央銀行による購入
2022年のWGCの調査によると、各国の中央銀行の金購入量は1960年代以降の最高ペースであることが分かっています（下記記事を参照）。
この背景としては、「ウクライナ侵攻による制裁で海外資産が凍結されたロシアの例から、欧米と対立姿勢を強める国家が金を自国内で保有する意欲を高めた」という見方が増えているようです。
買い手不明な購入量も増えており、中国が購入しているという憶測と、中国などが「脱ドル」の動きを加速させた影響とみる声も出ています。
金の特徴
金は、”有限で希少性が高い代替困難”な資源です。
希少性が高く有限
これまで世界で採掘された金（地上在庫）は19万トン（国際基準のプール約4個分）で、未採掘の埋蔵量は約5万トンと言われています。
未採掘の金は採掘困難な場所にあると言われており、金を人工的に作る方法は採算が合わないため、大量に作り出すことは困難です。
各国の通貨であれば中央銀行が供給量を増やすことができ、農作物などのコモディティも時間がかかりますが供給量を増やすことができます。
一方で、金は有限で希少性が高いという特徴があります。
代替困難
原油などは埋蔵量は有限ですが、再生可能エネルギーなどで代替できます。
一方で、金は特徴的で優れた物性から工業用や宝飾品としても重宝されており、その特性は他の資源では代替困難です。
また、金は世界的に安全資産として認識されており、他の資産とは異なる性質があります。
金への投資のメリット
詳細は割愛しますが、投資対象としての金には次の特徴があります。
- 暴落への耐性が高い
- インフレ対策
- 長期的な上昇
詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください
金鉱株の特徴
金鉱株は金価格よりも変動が大きくなる特徴があります。
つまり、金価格が上昇すれば、金鉱株は金価格よりもさらに上昇する傾向があります（下落する場合も同様です）。
これは「オペレーティング・レバレッジ」という考え方で説明されます。
オペレーティング・レバレッジとは、金鉱会社の生産コストを一定とした場合、金価格が上昇すると、「金価格の上昇率」よりも「金鉱会社の利益の上昇率」が大きくなる現象のことです。
これにより、金が上昇する局面では、金鉱株の株価はそれ以上に上昇する傾向にあります。
金鉱株10銘柄
金鉱株の関連銘柄として以下の10銘柄について紹介します。
| No | ティッカー |
|---|---|
| 1 | GDX |
| 2 | NEM |
| 3 | GOLD |
| 4 | FNV |
| 5 | AEM |
| 6 | WPM |
| 7 | GFI |
| 8 | AU |
| 9 | HMY |
| 10 | BVN |
GDX
１つ目の銘柄は、VanEck Gold Miners ETF（ヴァンエック金鉱株ETF：ティッカーシンボルGDX）です。
世界の主要な金鉱会社で構成されたETFになっています。
個別銘柄への投資はリスクも大きいので、ETFでリスクを抑えて分散投資したい方には適した銘柄と言えます。
基本情報
ETFの詳細は VanEck（リンク）のサイトから最新情報をご確認ください。
現時点（2023年1月15日）で確認した限り、地域構成や構成銘柄は以下の通りとなっています。
株価チャート
ニューモント（NEM）
基本情報
Newmont（Webサイト）の基本情報は以下の通りです。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 設立 | 1921年 |
| 本社所在地 | 米国コロラド州 |
| 企業概要 | 米国に本社を置く世界最大級の金鉱会社。 米国、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、ペルー、スナリム、 アルゼンチン、チリ、オーストラリア、ガーナに事業拠点や資産を保有。 |
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 54% |
| 流動比率 | 290% |
| 固定比率 | 151% |
| 固定長期適合比率 | 87% |
株価チャート
バリックゴールド（GOLD）
バリックゴールド（GOLD）の基本情報は以下の通りです。
基本情報
| 基本情報 | |
|---|---|
| 設立 | 1984年 |
| 本社所在地 | カナダ・トロント |
| 企業概要 | カナダのトロントに本社を置く世界最大級の金鉱会社。 北米、南米、オーストラリア、アフリカで鉱山で操業。 |
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 69% |
| 流動比率 | 395% |
| 固定比率 | 120% |
| 固定長期適合比率 | 86% |
株価チャート
フランコ・ネバダ（FNV）
フランコ・ネバダ（FNV）の基本情報は以下の通りです。
基本情報
| 基本情報 | |
|---|---|
| 設立 | 2007年 |
| 本社所在地 | カナダ・トロント |
| 企業概要 | カナダの金採掘権取得・投資会社 |
フランコ・ネバダ（FNV）のビジネスモデルは、自社で鉱山を保有せず、他社の鉱山開発に出資することで、対価として収益や採掘物を受け取る「ロイヤリティ」、「ストリーミング」です。
「ロイヤリティ」は出資した採掘事業の収益の一部を受け取るもので、「ストリーミング」は採掘費用の支払いと引き換えに採掘物の全てまたは一部を購入できるものです。詳細はFNVの Our Business Model をご覧ください。
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 97% |
| 流動比率 | 1747% |
| 固定比率 | 91% |
| 固定長期適合比率 | 89% |
株価チャート
アグニコ・イーグル・マインズ（AEM）
アグニコ・イーグル・マインズ（AEM）の基本情報は以下の通りです。
基本情報
| 基本情報 | |
|---|---|
| 設立 | 1953年 |
| 本社所在地 | カナダ・トロント |
| 企業概要 | カナダの金鉱会社。カナダ、メキシコ、フィンランドの鉱山で金鉱業を運営。 |
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 59% |
| 流動比率 | 171% |
| 固定比率 | 149% |
| 固定長期適合比率 | 94% |
株価チャート
ウィートン・プレシャス・メタルズ（WPM）
基本情報
| 基本情報 | |
|---|---|
| 設立 | 2004年 |
| 本社所在地 | カナダ・バンクーバー |
| 企業概要 | 主に貴金属のストリーム・ファイナンスを手掛ける。 17の鉱山会社と、20年間の貴金属やコバルトの購入契約を締結。 （ストリーミング契約：鉱物が産出される前に売買契約を締結し頭金を開発資金として鉱山会社に支払うかわりに、有利な価格で鉱物を購入する） |
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 99% |
| 流動比率 | 833% |
| 固定比率 | 97% |
| 固定長期適合比率 | 96% |
株価チャート
ゴールドフィールズ（GFI）
ゴールドフィールズ（GFI）の基本情報は以下の通りです。
基本情報
| 設立 | 1887年 |
| 本社所在地 | 南アフリカ共和国・サントン市 |
| 企業概要 | ・南アフリカ、ガーナ、オーストラリア、ペルーに資産を保有 ・金、銀、銅などの探鉱、採掘、加工、製錬を手がける |
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 56% |
| 流動比率 | 173% |
| 固定比率 | 144% |
| 固定長期適合比率 | 91% |
株価チャート
アングロゴールド（AU）
アングロゴールド（AU）の基本情報は以下の通りです。
基本情報
| 設立 | 1944年 |
| 本社所在地 | 南アフリカ・ヨハネスブルグ |
| 企業概要 | 最大級の金鉱山会社の一つ。アフリカ、オーストラリア、米国で操業。 副産物として銀や硫酸を生産。 |
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 51% |
| 流動比率 | 269% |
| 固定比率 | 143% |
| 固定長期適合比率 | 81% |
株価チャート
ハーモニー・ゴールド（HMY）
ハーモニー・ゴールド（HMY）の基本情報は以下の通りです。
基本情報
| 設立 | 1950年 |
| 本社所在地 | 南アフリカ・ランドフォンテーン |
| 企業概要 | 南アフリカの金鉱および探鉱会社。 南アフリカとパプアニューギニアで操業。 |
売上・利益
キャッシュフロー
バランスシート
| 2022/06 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 64% |
| 流動比率 | 151% |
| 固定比率 | 131% |
| 固定長期適合比率 | 94% |
株価チャート
ブエナベントゥラ（BVN）
ブエナベントゥラ（BVN）の基本情報は以下の通りです。
基本情報
| 設立 | 1953年 |
| 本社所在地 | ペルー・リマ |
| 企業概要 | 金・銀の探鉱、採掘、加工を行う鉱山会社。 鉱物の生産・販売、探鉱・開発、発電・送電、保険仲介、採掘権の賃貸、等の事業を運営。 銀、金、銅、亜鉛、鉛、硫酸マンガンなどの金属を販売。 |
売上・利益
バランスシート
| 2021/12 | |
|---|---|
| 自己資本比率 | 56% |
| 流動比率 | 88% |
| 固定比率 | 151% |
| 固定長期適合比率 | 103% |
株価チャート
騰落率
2020年初来の騰落率は以下の通りで、
GFIは+93%、WPMは+51%と大きく上昇しているのに対して、BVNは-44%、$AEMは-8.7%の減少となっています。
私はどの銘柄に投資するか？
私がどの銘柄に投資するかというと….
GDXです。
理由は、リスク分散と管理コスト低減です。
以前は高いリターンを狙って個別銘柄へ投資していたこともありましたが、こ
個別銘柄だと鉱山での事故のリスクなど、どうしてもリスクは高くなりますし、
銘柄を管理する手間もかかるので今は手軽に分散投資できるGDXを選好しています。
（あくまで個人の見解です。投資は自己責任ですので、ご自身の判断と責任でお願いします。）
まとめ
本記事では金鉱株10銘柄について紹介しました。
- 金価格が上昇している理由
- 金の特徴
- 金鉱株の特徴
- 金鉱株10銘柄
- 私はどの銘柄に投資するか？
やんこの記事が良かったという方は、
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やん最後までご覧いただき、ありがとうございました！
