こんにちは!やん(@yan_blog3)です。
米国株のエネルギー銘柄に投資したいな〜
企業のことは分かった上で投資したいけど、
自分で企業分析をするのは難しいし面倒!
そんな方に向けて、本記事では、英国の大手石油・ガス企業のBP p.l.c(BP)の会社概要、財務状況について解説します。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
\石油・天然ガス関連19銘柄まとめ記事はこちら/
参考)広瀬隆雄さん(通称:じっちゃま)の動画や記事、ツイートはとても勉強になるので、ご興味ある方はぜひ下記記事ご覧ください。
まとめ
はじめにまとめです。
・経済活動再開による原油需要増加予想と供給懸念拡大により原油・天然ガス価格が高騰している
・BP(BP)は英国の大手石油・ガス企業。
・2020/12期の売上高は 180,366百万ドル(YoY -35%)、営業利益率 0%、当期純利益率 -11 %。
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は 36,174百万ドル(YoY -18%)、営業利益率は-4%、当期純利益率-7%。
・2020/12期の営業CFマージンは 7%
・2020/12期の自己資本比率は 32%、流動比率 122%、固定比率 228 %、固定長期適合比率 94%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は 31%、流動比率 116%、固定比率 220%、固定長期適合比率 94%
・配当利回り(予想)は4.0%、
・現在の株価は32.04ドル、実績 PER 16.5倍
石油・天然ガス価格の高騰を追い風に業績向上が期待でき、高配当で、面白い銘柄と思いました。石油価格を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
原油・天然ガスの市場動向
会社概要・財務状況を見る前に、まずは原油・天然ガスの市場動向を確認していきます。
原油価格の高騰
まずは原油価格から確認していきます。原油価格の指標のWTIの推移は下記の通りで、コロナショックで一時急落していましたが、今は7年ぶりの高値を付けるほど急上昇しています。
天然ガス価格の高騰
続いて天然ガス価格を確認します。天然ガス価格は昨年の夏頃から急上昇しています。
価格高騰の背景:需要増加予想と供給懸念
原油・天然ガス価格高騰の背景には、コロナで低迷した経済が再開する中での原油需要の増加が予想されること、また原油・天然ガスの供給懸念の拡大があります。
原油・天然ガス価格高騰の要因を4つ挙げます。
① 経済活動再開により原油需要が増加すると予想されている
② 先進国では脱炭素社会に向けて原油生産を制限(原油生産量を増やすことができない)
③ OPEC(石油輸出機構)は増産による原油安を懸念して増産に慎重な姿勢
④ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシア-ドイツの天然ガスの海底パイプライン「ノードストリーム2」が停止される可能性があり、欧州全体のエネルギー供給懸念が拡大している
全部紹介すると長くなるので、いま特に注目を集めている⑤ロシアのウクライナへの侵攻について説明します。
ウクライナは欧州連合(EU)とロシアの両方と国境を接しており、旧ソビエトだったことからロシアと繋がりの深い国です。
現在、ウクライナとロシアの国境付近に数万人規模のロシア軍が集結しており、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が懸念されています。
これに対して、ドイツのショルツ首相は、ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシアの天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノードストリーム2」の停止を検討するとコメントしています。
もしロシアがウクライナに侵攻することがあれば、ロシアからの天然ガス供給が減少し、これは天然ガス価格の急騰を招く恐れがあります。この問題は現在進行中で、どう転ぶか分からない状況ですが、こういった地政学リスクもエネルギー資源の高騰の一つの要因となっています。
ロシアとの対立が欧州全体に与える影響については以下の記事を参照ください。
会社概要
BP p.l.c(BP)は英国の大手石油・ガス企業です。
BPの詳細についてご興味ある方は、リンク先から会社ウェブサイトやプレゼンテーション資料をご覧ください。
財務状況
続いて、業績や財務状況を確認していきます。
※財務関連のデータは財務諸表を参照しています(出所:以下の同社ホームページ)
売上・営業利益・当期純利益(年次)
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りで、2020/12期の売上高は 180,366百万ドル(YoY -35%)、営業利益率 0%、当期純利益率 -11 %。と、新型コロナウィルス感染拡大の営業で業績は急落しています。
売上・営業利益・当期純利益(四半期)
四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2021/09期(Q3)の売上高は 36,174百万ドル(YoY -18%)、営業利益率は-4%、当期純利益率-7%となっており、いまだに売上・利益率ともに低迷していることが分かります。
キャッシュフロー・営業CFマージン
年次のキャッシュフロー、営業CFマージンの推移は以下の通りで、2020/12期の営業CFマージンは 7 %となっています。過去10年で営業CFマージンは5-10%のレンジで推移しています。
バランスシート(安全性)
続いて財務的な安全性を見ていきます。
2021/09期(Q3)の自己資本比率は 31%、流動比率 116%、固定比率 220%、固定長期適合比率 94%と、自己資本比率は高くないですが、流動比率は120%弱程度あり短期的には大きな問題はなさそうです。
自己資本比率 | 31% |
流動比率 | 116% |
固定比率 | 220% |
固定長期適合比率 | 94% |
配当
一株当たり配当の推移は以下の通りです。2020/12期の一株当たり配当(実績)は 1.89ドル、現時点での予想配当利回りは 4.0%となっています。減配していますが、配当利回り4.0%の配当収入も魅力的ですね。
株価
最後に株価を確認していきます(2022年1月14日時点)。
現在の株価は 32.04ドル(実績PER 16.5 倍)と新型コロナウィルス感染拡大前よりも低い水準で推移しています。
出所:Trading View
石油・天然ガス価格の高騰を追い風に業績向上が期待でき、かつ高配当の銘柄で、まだ株価はコロナ前の水準にあるため面白い銘柄と思いました。石油価格を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
<リアルタイムチャートはこちら>
まとめ
最後にまとめです。
・BP(BP)は英国の大手石油・ガス企業。
・2020/12期の売上高は 180,366百万ドル(YoY-35%)、営業利益率 0%、当期純利益率 -11 %。
▶︎2021/09期(Q3)の売上高は 36,174百万ドル(YoY -18%)、営業利益率は-4%、当期純利益率-7%。
・2020/12期の営業CFマージンは 7%
・2020/12期の自己資本比率は 32%、流動比率 122%、固定比率 228 %、固定長期適合比率 94%
▶︎2021/09期(Q3)の自己資本比率は 31%、流動比率 116%、固定比率 220%、固定長期適合比率 94%
・配当利回り(予想)は4.0%、
・現在の株価は32.04ドル、実績 PER 16.5倍
石油・天然ガス価格の高騰を追い風に業績向上が期待でき、高配当で、面白い銘柄と思いました。石油価格を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
\その他の石油大手企業の記事はこちら/