バフェット氏も購入している米石油大手のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)について知りたい!
そんな方に向けて書きました。
バフェット氏のバークシャー・ハザウェイ社が「オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)」の株を大量購入したことで注目が集まっています
本記事では、「オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)」の2022Q1決算や、事業の重要指標(保有資産、生産量、平均販売価格など)について解説します。ご興味ある方はぜひ最後まで記事をご覧ください。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
\ 関連ニュース:バフェット氏が大量購入! /
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なぜいま石油・天然ガス銘柄が注目されるのか?
「なぜいま石油・天然ガス銘柄が注目されるのか?」については下記の関連記事の中で説明しています。ご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。
OXY まとめ
- オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)は米国4位の大手石油企業
- アメリカ、中東、北アフリカ、南米などにアセットを保有し石油、天然ガスの開発・生産を行う
- バフェット氏のバークシャー社がOXYの株を大量購入し14%を保有
- 原油価格の高騰を受けて平均販売価格が急上昇
- 約56 USドル/バレル(21Q1)→約92 USドル/バレル(22Q2)
- バレル当たりコスト(Lease operating, Transportation, Tax, DD&A等)はほぼ横ばい
- 2021/12期(通期)の売上高は 25,956百万ドル(前年同期比 +46%)、営業利益率 +18%
- 2022/03期(Q1)の売上高は 8,349百万ドル(前年同期比 +58%)、営業利益率 +42%
- 2021/12期(通期)の営業CFマージンは+40%
- 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは+39%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 34%、流動比率 116%、固定比率 258%、固定長期適合比率 98%
- 現在の株価は59.22ドル (2022年5月12日時点)
原油価格は今後、各国のロシア原油の禁輸措置や、中国でのロックダウンの影響などで大きく変動する可能性があります。OXYの業績も原油価格に大きく左右されるため注視が必要です。
しかし、バリュー投資家のバフェット氏が大量購入していることや、原油価格が高止まりしており供給逼迫が今後も続く可能性が高いことを考えると、OXYへの投資に興味が湧いてしまいます。原油の需給状況や価格、それに関わる世界情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願いします。)
会社概要
基本情報
オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)は米国4位の大手石油企業です。
アメリカ、中東、北アフリカ、南米などで石油、天然ガスの開発・生産を行っています。
保有アセット
OXYはや中東・北アフリカ・南米に資産を保有しています。
- パウダーリバー盆地
- デンバー盆地
- パーミアン盆地
- メキシコ湾
- アルジェリア
- オマーン
- カタール
- UAE
確認済み埋蔵量
OXYの保有資産の、石油・天然ガス液・天然ガスの確認済み埋蔵量(百万 Boe)は以下の通りです。
Oil | NGL | Gas | Total | |
2019 | 2,039 | 748 | 1,117 | 3,904 |
2020 | 1,475 | 599 | 485 | 2,559 |
2021 | 1,771 | 766 | 975 | 3,512 |
※NGL : Natural Gas Liquid (天然ガス液)
※Boe:石油換算バレル。天然ガス6,000cf =1バレルで換算。
1バレル(159リットル)の原油を燃焼させたときに生じるエネルギーを1ユニットとしたもの
業績・財務状況
続いて、業績や財務の状況を確認していきます(数値は下記リンク先のOXYのIR資料を基にしています。)
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売上・利益(年次)
年次の売上・営業利益は以下の通りで、2021/12期の売上高は 25,956百万ドル(前年同期比 +46%)、営業利益率 +18%と、売上・利益とも急回復&成長しています。
売上・利益(四半期)
四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2022/03(Q1)期の売上高は 8,349百万ドル(前年同期比 +58%)、営業利益率 +42%と、売上・利益とも堅調に推移しています。
ここで売上・利益に関わる重要指標の生産量・販売価格・コストを確認します。
販売量(2021年)
OXYの石油・天然ガス液・天然ガスの販売量(2019年-2022Q1)と1日あたりの販売量(2021Q1-2022Q1)は以下の通りです。
平均実現価格(21Q1-22Q1)
OXYの石油・天然ガス液・天然ガスの平均販売価格(21Q1-22Q1)は以下の通りで、全ての製品でこの1年間で価格が大幅に上昇していることが分かります。
コスト
続いて、Boe(石油換算バレル)当たりのコスト(※)は以下の通りです。
リース営業費用はやや増加しているものの、減価償却費は減少しており、合計30ドル前後の横ばいで推移しています。
※コスト
・Lease Operating :リース営業費用
・Transportation:輸送費用
・Tax other than income:未払諸税
・DD&A:Depreciation, depletion, and amortization 減価償却費
これらの数値から、“生産量は横ばい/販売価格は大幅上昇/コストは横ばい”の結果が、OXYの好業績に繋がっていることが分かります。
そして2022年の原油価格は、21Q4の平均販売価格($92)よりも高い水準で推移しており、原油高が続けばさらに好業績が期待できそうです。
参考に石油・天然ガス価格を見ると、原油は106ドル前後、天然ガスも7.7ドル前後とOXYの2021年の実績よりも高い水準で推移しています(2022年5月12日時点)。
キャッシュフロー・営業CFマージン
キャッシュフローは以下の通りで、営業CFマージンは2021/12期(通期)は+40%、2022/03期(Q1)は+39%と堅調に推移しています。
バランスシート
2021/12期の自己資本比率は 34%、流動比率 116%、固定比率 258%、固定長期適合比率 98%となっています。グラフを見ると分かる通り、固定負債が減少しています。
自己資本比率は高くありませんが、流動比率は120%弱あり、CFもプラスなので短期的には安全性に大きな問題はなさそうです。
自己資本比率 | 34% |
流動比率 | 116% |
固定比率 | 258% |
固定長期適合比率 | 98% |
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株価
株価は現時点で約59.22ドル前後で推移しています(2022年5月12日時点)。
2020年のコロナ以前を上回る水準で推移しており、原油高やバフェット氏購入も受けて2022年に入って株価は高騰しています。
原油価格は今後、各国のロシア原油の禁輸措置や、中国でのロックダウンの影響などで大きく変動する可能性があります。OXYの業績も原油価格に大きく左右されるため注視が必要です。
しかし、バリュー投資家のバフェット氏が大量購入していることや、原油価格が高止まりしており供給懸念が払拭されにくい状況が続いていることを考えると、OXYへの投資に興味が湧いてしまいます。原油の需給状況や価格、それに関わる世界情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
OXY まとめ(再掲)
最後にまとめ(再掲)です。
- オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)は米国4位の大手石油企業
- アメリカ、中東、北アフリカ、南米などにアセットを保有し石油、天然ガスの開発・生産を行う
- バフェット氏のバークシャー社がOXYの株を大量購入し14%を保有
- 原油価格の高騰を受けて平均販売価格が急上昇
- 約56 USドル/バレル(21Q1)→約92 USドル/バレル(22Q2)
- バレル当たりコスト(Lease operating, Transportation, Tax, DD&A等)はほぼ横ばい
- 2021/12期(通期)の売上高は 25,956百万ドル(前年同期比 +46%)、営業利益率 +18%
- 2022/03期(Q1)の売上高は 8,349百万ドル(前年同期比 +58%)、営業利益率 +42%
- 2021/12期(通期)の営業CFマージンは+40%
- 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは+39%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 34%、流動比率 116%、固定比率 258%、固定長期適合比率 98%
- 現在の株価は59.22ドル (2022年5月12日時点)
原油価格は今後、各国のロシア原油の禁輸措置や、中国でのロックダウンの影響などで大きく変動する可能性があります。OXYの業績も原油価格に大きく左右されるため注視が必要です。
しかし、バリュー投資家のバフェット氏が大量購入していることや、原油価格が高止まりしており供給逼迫が今後も続く可能性が高いことを考えると、OXYへの投資に興味が湧いてしまいます。原油の需給状況や価格、それに関わる世界情勢を注視しながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願いします。)
関連記事
最後に(お願い)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
本記事がオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)について理解を深めるために役に立っていれば幸いです。
この記事は、初めての育児に苦戦しながら捻出した時間で調べて書いています。
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