こんにちは!やん(@yan_blog3)です。
米国株のエネルギー銘柄に投資したいな〜
企業のことは分かった上で投資したいけど、
自分で企業分析をするのは難しいし面倒!
そんな方に向けて、本記事では、石油・天然ガス生産のシェル(SHEL) と、石油・天然ガス市場の動向について解説します。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
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まとめ
はじめにまとめです。
・経済活動再開による原油需要増加予想と供給懸念拡大により原油・天然ガス価格が高騰
・シェル(SHEL)は世界各地で石油の探鉱・生産・精製を行う石油・天然ガス企業
・欧州、アジア、オセアニア、アフリカ、北米、南米など世界各地に埋蔵資源を保有しており、米国、アジア、欧州、アフリカなど世界各地に精製所を持つ。
・2021/12期の売上高は261,504百万ドル(YoY +45%)、営業利益率 +9%、当期純利益率+8%。
▶︎2021/12期(Q4)の売上高は 85,280百万ドル(YoY+94%)、営業利益率は+14%、当期純利益率+13%
・2021/12期のROEは +12%
・2021/12期の営業CFマージンは +17%
・2021/12期の自己資本比率は 43%、流動比率 135%、固定比率 157%、固定長期適合比率 89%
・配当利回り(予想)は 3.5%、
・現在の株価は55.10ドル、実績PER 4.3倍
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、原油・天然ガス関連銘柄で低PERかつ配当利回り(予)も高く、面白い銘柄と思いました。原油・天然ガスなどのエネルギー資源の需給状況を注視ながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
原油・天然ガスの市場動向
会社概要・財務状況を見る前に、まずは原油・天然ガスの市場動向を確認していきます。
原油価格の高騰
まずは原油価格から確認していきます。原油価格の指標のWTIの推移は下記の通りで、7年ぶりの高値を付けるほど急上昇しています。
天然ガス価格の高騰
続いて天然ガス価格を確認します。天然ガス価格は昨年の夏頃から急上昇しています。
価格高騰の背景:需要増加予想と供給懸念
原油・天然ガス価格高騰の背景には、コロナで低迷した経済が再開する中での原油需要の増加が予想されること、また原油・天然ガスの供給懸念の拡大があります。以下に原油・天然ガス価格高騰の要因を5つ挙げます。
① 経済活動再開により原油需要が増加すると予想されている
② 先進国では脱炭素社会に向けて原油生産を制限(原油生産量を増やすことができない)
③ OPEC(石油輸出機構)は増産による原油安を懸念して増産に慎重な姿勢
④イラク・トルコの主要パイプライン爆発による供給懸念(復旧済み)
⑤ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシア-ドイツの天然ガスの海底パイプライン「ノードストリーム2」が停止される可能性があり、欧州全体のエネルギー供給懸念が拡大している
全部紹介すると長くなるので、いま特に注目を集めている⑤ロシアのウクライナへの侵攻について説明します。
ウクライナは欧州連合(EU)とロシアの両方と国境を接しており、旧ソビエトだったことからロシアと繋がりの深い国です。
現在、ウクライナとロシアの国境付近に数万人規模のロシア軍が集結しており、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が懸念されています。
これに対して、ドイツのショルツ首相は、ロシアがウクライナに侵攻すれば、ロシアの天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノードストリーム2」の停止を検討するとコメントしています。
もしロシアがウクライナに侵攻することがあれば、ロシアからの天然ガス供給が減少し、これは天然ガス価格の急騰を招く恐れがあります。この問題は現在進行中で、どう転ぶか分からない状況ですが、こういった地政学リスクもエネルギー資源の高騰の一つの要因となっています。
ロシアとの対立が欧州全体に与える影響については以下の記事を参照ください。
会社概要
シェル(SHEL)は世界各地で石油の探鉱・生産・精製を行う石油・天然ガス企業です。
SHELの詳細についてご興味ある方は、リンク先から会社ウェブサイトをご覧ください。
財務状況
続いて、業績や財務状況を確認していきます。
※財務データは以下を参照しグラフを作成しています(出所:以下リンク先)
売上・営業利益・当期純利益(年次)
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りで、2021/12期の売上高は261,504百万ドル(YoY +45%)、営業利益率 +9%、当期純利益率+8%と、2020/12期にコロナで急落した業績が回復していることが分かります。
売上・営業利益・当期純利益(四半期)
四半期の売上・営業利益は以下の通りで、2021/12期(Q4)の売上高は 85,280百万ドル(YoY+94%)、営業利益率は+14%、当期純利益率+13%となっています。
EPS(一株当たり利益)
年次・四半期のEPSの推移は以下の通りです。2020年に急落した後、徐々に回復し2021/12期はコロナ以前よりも高い水準に上昇しています。
キャッシュフロー・営業CFマージン
年次のキャッシュフロー、営業CFマージンの推移は以下の通りで、2021/12期の営業CFマージンは +17%とコロナ以前よりも高い水準で推移しています。
バランスシート(安全性)
続いて財務的な安全性を見ていきます。
2021/12期の自己資本比率は 43%、流動比率 135%、固定比率 157%、固定長期適合比率 89%と、安全性に問題はなさそうです。
自己資本比率 | 43% |
流動比率 | 135% |
固定比率 | 157% |
固定長期適合比率 | 89% |
配当
一株当たり配当の推移は以下の通りです。2021/12期の一株当たり配当(実績)は0ドル、現時点での予想配当利回りは3.5%となっています。
株価
最後に株価を確認していきます(2022年2月4日時点)。
現在の株価は55.10ドル、実績PER 4.3倍となっており、コロナ前の水準に近づいてきています。
出所:Trading View
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、原油・天然ガス関連銘柄で低PERかつ配当利回り(予)も高く、面白い銘柄と思いました。原油・天然ガスなどのエネルギー資源の需給状況を注視ながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
<リアルタイムチャートはこちら>
まとめ
最後にまとめです。
・経済活動再開による原油需要増加予想と供給懸念拡大により原油・天然ガス価格が高騰
・シェル(SHEL)は世界各地で石油の探鉱・生産・精製を行う石油・天然ガス企業
・欧州、アジア、オセアニア、アフリカ、北米、南米など世界各地に埋蔵資源を保有しており、米国、アジア、欧州、アフリカなど世界各地に精製所を持つ。
・2021/12期の売上高は261,504百万ドル(YoY +45%)、営業利益率 +9%、当期純利益率+8%。
▶︎2021/12期(Q4)の売上高は 85,280百万ドル(YoY+94%)、営業利益率は+14%、当期純利益率+13%
・2021/12期のROEは +12%
・2021/12期の営業CFマージンは +17%
・2021/12期の自己資本比率は 43%、流動比率 135%、固定比率 157%、固定長期適合比率 89%
・配当利回り(予想)は 3.5%
・現在の株価は55.10ドル、実績PER 4.3倍
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念など、原油・天然ガス高騰の要因が複数ある中で、原油・天然ガス関連銘柄で低PERかつ配当利回り(予)も高く、面白い銘柄と思いました。原油・天然ガスなどのエネルギー資源の需給状況を注視ながら投資検討をしたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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