こんにちは!やん(@yan_blog3)です。
世界最大級のプロダクトタンカー企業のトーム(TRMD)について知りたい!
そんな方に向けて書きました。
本記事では、なぜ今タンカー銘柄が注目されるのか?、世界最大級のプロダクト・タンカー会社のトーム(TRMD)の会社概要や2022Q1(22年3月期)決算、事業の重要指標(TCE:定期傭船料の推移、保有船舶数など)について解説します。
ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
なお本記事は、育児と同時並行で時間を捻出して相応の時間をかけて書いています。無料記事ですのでモチベーション維持のためにも応援して頂けるととても嬉しいです。
良かったらTwitterで「いいね」「リツイート」、ブログ村で「クリック」など応援よろしくお願いします。
関連記事
\ 石油・天然ガス・タンカー30銘柄 /
\ 石油産業の基本とタンカー銘柄 /
なぜいま石油タンカー銘柄が注目されるのか?
基本的な内容ですが、「なぜいま石油タンカー銘柄が注目されているのか?」については、下記の記事で説明してます。
石油産業・石油タンカーの基礎知識も説明しているので、基本的なことを知りたい方には役に立つ情報が多いかと思います。ご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。
石油タンカー銘柄が注目を集める理由を一言で言うと、各国がロシア産原油の禁輸に踏み切る中で、石油・天然ガスの供給が逼迫しており、石油タンカーによる長距離輸送の需要が旺盛であることが一つの理由と言えます(詳細は下記記事をご参照ください)。
広瀬隆雄さん(じっちゃま)もTRMDに注目
YoutubeやTwitterなどでも注目を集める投資家の広瀬隆雄さん(通称:じっちゃま)も下記動画の中でトーム(TRMD)に言及されており、それがきっかけでTRMDに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
広瀬隆雄さんのご説明はとても勉強になります。2021年末の動画になりますが、ご興味ある方はぜひ以下の動画をご覧ください。
TRMD まとめ
はじめにまとめです。
- トーム(TRMD)は創業1889年、デンマークのコペンハーゲンに本社を置く世界最大級のプロダクト・タンカー会社です。
- LR2タンカー10隻、LR1タンカー9隻、MRタンカー42隻、Hady Sizeタンカー2隻(計63隻)を保有
- 2021/12期 (21F通期) の売上高620百万ドル(YoY -17%)、営業利益率 +1%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の売上高209百万ドル(YoY +69%)、営業利益率は+11%
- 2021/12期 (21F通期) の営業CFマージンは+7.7%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは+8.5%
- 定期傭船料(TCE)は1年前と比較して大幅に上昇
- 【MRタンカー】 2021Q1: 12,935 ➡︎ 2022Q1: 16,462 (+27%)
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は47%、流動比率152%、固定比率179%、固定長期適合比率94%
- 現在の株価は11.59ドル、PER(Forward P/E) 14.37倍
タンカー需要が旺盛で、定期傭船料が高騰しており、それに伴って業績も向上しています。株価も上昇しており、今後の見通しもポジティブなので注目の銘柄です。米国の金融引き締めや、ウクライナ情勢に絡む石油・タンカー需給を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します。)
会社概要
トーム(TRMD)は世界最大級のプロダクト・タンカー会社です。
業績・財務状況
続いて、業績や財務の状況を確認していきます(数値は下記リンク先のTRMDのIR資料を基にしています。)
財務諸表の読み方が分からない!そんな方にはこの書籍がおすすめ!
売上・営業利益・当期純利益(年次)
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りで、2021/12期 (21F通期) の売上高620百万ドル(YoY -17%)、営業利益率 +1%となっています。
売上・営業利益・当期純利益(四半期)
2022/03期(Q1)の売上・利益は以下の通りで、売上高209百万ドル(YoY +69%)、営業利益率は+11%と業績は好調であることが分かります。
キャッシュフロー・営業CFマージン
年次のキャッシュフローの推移は以下の通りです。
2021/12期の営業CFマージンは+7.7%となっています。グラフには示していませんが、2022/03期(Q1)の営業CFマージンは+8.5%となっています。
バランスシート(安全性)
2022/03期(Q1)の自己資本比率は47%、流動比率152%、固定比率179%、固定長期適合比率94%となっており、財務的な安全性としては大きな問題はなさそうです。
自己資本比率 | 47% |
流動比率 | 152% |
固定比率 | 179% |
固定長期適合比率 | 94% |
重要指標
ここではタンカーの定期傭船料と保有船舶数について紹介しますが、用語の意味が分からない方は下記記事をご覧ください。
プロダクトタンカーの分類と定期傭船料(TCE)について
念の為、基本用語についても触れおきます。下表が一般的なプロダクトタンカーのサイズ別の分類です。
Product Tanker | Typical size(dwt※) |
---|---|
LR2 | 8万-12万 |
LR1 | 5.5万-8万 |
MR/Handy | 2.5万-5.5万 |
定期傭船料(Time Charter Equivalent :TCE)の説明は以下の通りです。
定期傭船料(TCE)は、船舶の1日あたりの平均収入実績を算出するために使用される海運業界の指標です。定期傭船料は、航海収入から運河費、燃料費、港費などの航海経費を差し引き、その合計を往復の航海期間(日)で割って算出されます。
定期傭船料(TCE)の推移
TRMDが公表している定期傭船料(TCE)の推移をグラフ化しました。
1年前と比較すると、全てのタンカーで傭船料が大幅に上昇していることが分かります。
- 【LR2】2021Q1: 16,455 ➡︎ 2022Q1: 18,432 (+12 %)
- 【LR1】2021Q1: 14,750 ➡︎ 2022Q1: 16,424 (+11 %)
- 【MR】 2021Q1: 12,935 ➡︎ 2022Q1: 16,462 (+27 %)
- 【Handy】2021Q1:7,362➡︎ 2022Q1: 13.614 (+85 %)
保有船舶数
保有船舶数は以下の通りで、TRMDは LR2タンカー10隻、LR1タンカー9隻、MRタンカー42隻、Hady Sizeタンカー2隻(計63隻)を保有しています。
リースバック、チャーターも含めた船舶数もグラフ化したので参考に掲載しておきます。
今後の見通し
今後の見通しについてはTRMDの下記22Q1Reportを引用します。
2022(Q2)見通し
22Q1 Reportを見ると以下の記載があり、2022Q2も定期傭船料(TCE)が高騰しており、好業績が期待できそうです。
・2022年3月31日現在、TORMは2022Q2の稼動日数の 16%をカバーし19,694 USD/dayでした。
・2022年5月08日現在、2022Q2のカバー率は65%で28,348USD/dayです。
・最近の取引は、かなり高い水準で行われている。
2022(通期)見通し
22Q1 Reportを見ると以下の記載があり、2022も高騰する定期傭船料(TCE)を基に、好業績が見込まれています。
2022年度について、TORMは2021年度よりも高いレート(2021年度:13,703 USD/日 )と税引前当期利益の回復(2021年度:4100万米ドルの損失)を見込んでいます。
TORMは、2022年度の税引前利益(PBT)のブレークイーブンTCEレートが約15,000米ドル/日となるよう、低いコストベースを維持することを見込んでいます。
下表は、2022年のオープン日数を15,448日と仮定し、TCEが1,000米ドル/日増加するごとのPBT感応度を示しています。2022年5月8日現在、TORMは2022年の残りの稼働日の29%を25,530米ドル/日でカバーし、レート感応度は±1,000米ドル/日です。他のすべての条件が同じだと仮定すると、経常外項目を除く税引前利益は226~257百万米ドルとなります。
株価
現在の株価は11.59ドル、PER(Forward P/E) 14.37倍となっています(2022年5月12日時点)。
タンカー需要が旺盛で、定期傭船料が高騰しており、それに伴って業績も向上しています。株価も上昇しており、今後の見通しもポジティブなので注目の銘柄です。米国の金融引き締めや、ウクライナ情勢に絡む石油・タンカー需給を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します。)
<リアルタイムチャートはこちら>
まとめ
最後にまとめです。
- トーム(TRMD)は創業1889年、デンマークのコペンハーゲンに本社を置く世界最大級のプロダクト・タンカー会社です。
- LR2タンカー10隻、LR1タンカー9隻、MRタンカー42隻、Hady Sizeタンカー2隻(計63隻)を保有
- 2021/12期 (21F通期) の売上高620百万ドル(YoY -17%)、営業利益率 +1%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の売上高209百万ドル(YoY +69%)、営業利益率は+11%
- 2021/12期 (21F通期) の営業CFマージンは+7.7%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは+8.5%
- 定期傭船料(TCE)は1年前と比較して大幅に上昇
- 【MRタンカー】 2021Q1: 12,935 ➡︎ 2022Q1: 16,462 (+27%)
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は47%、流動比率152%、固定比率179%、固定長期適合比率94%
- 現在の株価は11.59ドル、PER(Forward P/E) 14.37倍
タンカー需要が旺盛で、定期傭船料が高騰しており、それに伴って業績も向上しています。株価も上昇しており、今後の見通しもポジティブなので注目の銘柄です。米国の金融引き締めや、ウクライナ情勢に絡む石油・タンカー需給を注視しながら投資検討をしていきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します。)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
最後に(お願い)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
本記事がトーム(TRMD)について理解を深めるお役に立っていれば幸いです。
この記事は、初めての育児に苦戦しながら捻出した時間で調べて書いています。
記事は無料公開なので、金銭的には全く割に合いません😭。せめてこの記事が「役に立った!」という方は、Twitter・noteで「いいね」「リツイート」、ブログ村↓を「クリック」して応援していただければ嬉しいです。
反響が大きければ、次もこのような記事を書くモチベーションに繋がるので、ぜひ応援お願いします。
良かったらTwitterで「いいね」「リツイート」、
ブログ村で「クリック」など応援よろしくお願いします。
おすすめの証券会社・書籍
SBI証券
\ネット証券最大手SBI証券の口座開設はこちら/