肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬のユナイテッド・セラピューティクス(UTHR)について知りたい!
そんな方に向けて書きました。
本記事では、肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬に重点を置く米国の製薬会社のユナイテッド・セラピューティクス(UTHR)の会社概要・製品、22Q1までの業績、財務状況、などについて紹介していきます。
※私は製薬の専門家ではないので、専門的な記述はUTHRの資料を引用し、あくまで企業の事業・財務などに焦点を当てて紹介します。
ご興味ある方はぜひ最後までご覧ください。UTHRを知るための一助になれば幸いです。
なお本記事は、育児をしながら時間を捻出して書いています。
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景気後退とヘルスケアセクター
先日、S&P500が年初の高値から一時-20%に達し「弱気相場」入りと見られています。
また、米国での急激な利上げやQTなどの金融引き締めにより、景気後退の懸念も高まってきており、セクターローテーションを考えて「ヘルスケアセクター」に注目する投資家も増えてきていると思います。
一般的にヘルスケアセクターは不況局面でも選好されるディフェンシブ株として知られています。医薬品などの必需品を扱っているため、不況期においても需要や価格が景気に左右されにくいためです。
本記事では、ヘルスケア銘柄の1つUTHRについて紹介していきます
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UTHR まとめ
はじめにまとめです。
- ユナイテッド・セラピューティクス(UTHR)は肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬に重点を置く米国の製薬会社
- 製品売上の85%以上が肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬で占められる(小児がん治療薬Unituxinもあるが売上比率は1割程度)
- TyvasoDPI(治療薬)の新薬承認申請をFDAに提出済み・承認待ち
- 2021/12期 (通期) の売上高 1,686百万ドル(YoY +14%)、営業利益率+33%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の売上高 462百万ドル(YoY +22%)、営業利益率は +62%
- 2021/12期 (通期) の営業CFマージンは +35%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは +62%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 78%、流動比率 884%、固定比率 66%、固定長期適合比率 55%
- 現在の株価は 118.33ドル、PER(予)11.64倍(2022年5月22日時点)
UTHRは高収益で、財務健全なヘルスケア銘柄なので、景気後退への備えとして投資検討をしていきたいと思います。
22Q1のFinancial Resultの経営陣のコメントにもあるように、TyvasoDPIのFDA承認待ちのようなので、審査結果に注目しておきたいと思います。
本記事がUTHRを知るための一助になっていれば幸いです。
(投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願いします。)
UTHR 基本情報
ユナイテッド・セラピューティクス(UTHR)は肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬に重点を置く米国の製薬会社です。
製品売上の85%以上が肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬で占められています(小児がん治療薬Unituxinもありますが売上比率は1割程度です)。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国 メリーランド州 |
設立 | 1996年 |
事業 | 製薬(肺動脈性高血圧症) |
従業員数 | 965人 |
売上高 | $ 1,686 百万ドル(2021/12期) |
企業HP | URL |
製品・売上内訳
UTHRの製品売上をグラフにすると以下のようになります。
売上の85%以上が肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬で占められていることが分かります。
治療薬 | 概要 |
---|---|
Tyvaso | 肺動脈性肺高血圧症(PAH)および間質性肺疾患に伴う肺高血圧症の治療薬 |
Remodeling | 肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬 |
Orenitram | 肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬 |
Unituxin | 神経芽腫(小児がん)の治療薬 |
Adcirca | 肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬 |
Tyvaso DPI(治療薬) FDA承認待ち ➡︎承認5/24
UTHR_22Q1_Financial Result にも記載の通り、Tyvaso DPIがFDAの審査中で、経営陣も以下のコメントをしており、Tyvaso DPIのFDA承認が下りるかどうか注目しておきたいと思います。
ユナイテッド・セラピューティック社の社長兼最高執行責任者マイケル・ベンコウィッツは、「間質性肺疾患に伴う肺高血圧症に対するタイバソの有効性は引き続き確認されており、今月末のタイバソDPIに対するFDAの決定を待ち望んでいます。
UTHR_22Q1_Financial Result
2021年6月の資料なので少し古いのですが、Tyvasoと製品と適応症に関するスライドがあったので、ご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。
追記)2022/05/24 Tybaso DPI 承認
United Therapeutics Announces FDA Approval of Tyvaso DPI™
業績・財務状況
続いて、業績や財務状況を確認していきます(数値は下記リンク先のUTHRのIR資料を基にしています。)
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売上・利益(年次)
年次の売上・利益は以下の通りで、2021/12期 (通期) の売上高 1,686百万ドル(YoY +14%)、営業利益率+33%と、業績は好調であることが分かります。
売上・利益(四半期)
2022/03期(Q1)の売上・利益は以下の通りで、2022/03期(Q1)の売上高 462百万ドル(YoY +22%)、営業利益率は +62%と非常に収益性が高いことが分かります。
キャッシュフロー
年次のキャッシュフローの推移は以下の通りです。2021/12期 (通期) の営業CFマージンは +35%、2022/03期(Q1)の営業CFマージンは +62%と、収益性が非常に高いことが分かります。
バランスシート(安全性)
2022/03期(Q1)の自己資本比率は 78%、流動比率 884%、固定比率 66%、固定長期適合比率 55%となっており、安全性は良好な状態であることが分かります。
自己資本比率 | 78% |
流動比率 | 884% |
固定比率 | 66% |
固定長期適合比率 | 55% |
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株価
現在の株価は 118.33ドル、PER(予)11.64倍(2022年5月22日時点)となっています。
<リアルタイムチャートはこちら>
UTHR まとめ(再掲)
最後にまとめ(再掲)です。
- ユナイテッド・セラピューティクス(UTHR)は肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬に重点を置く米国の製薬会社
- 製品売上の85%以上が肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬で占められる(小児がん治療薬Unituxinもあるが売上比率は1割程度)
- TyvasoDPI(治療薬)の新薬承認申請をFDAに提出済み・承認待ち
- 2021/12期 (通期) の売上高 1,686百万ドル(YoY +14%)、営業利益率+33%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の売上高 462百万ドル(YoY +22%)、営業利益率は +62%
- 2021/12期 (通期) の営業CFマージンは +35%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは +62%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 78%、流動比率 884%、固定比率 66%、固定長期適合比率 55%
- 現在の株価は 118.33ドル、PER(予)11.64倍(2022年5月22日時点)
UTHRは高収益で、財務健全なヘルスケア銘柄なので、景気後退への備えとして投資検討をしていきたいと思います。
22Q1のFinancial Resultの経営陣のコメントにもあるように、TyvasoDPIのFDA承認待ちのようなので、審査結果に注目しておきたいと思います。
本記事がUTHRを知るための一助になっていれば幸いです。
(投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願いします。)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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