好決算が続いていることや、広瀬隆雄さん(じっちゃま)も紹介されていたことから、決算間近のクラウドセキュリティ3銘柄(CRWD, OKTA, ZS)について興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。
クラウドセキュリティ3銘柄(CRWD, OKTA, ZS)に投資しようかな〜
でも投資するからには、企業の事業内容・財務状況について理解したうえで投資したい…でも難しいし面倒!
そんな方に向けて、本記事では、クラウドセキュリティ銘柄3社(CRWD, OKTA, ZS)の会社概要、財務状況について比較しながら紹介します。
※この3社を競合として比較するという意味ではありません。3社とも異なるサービスを提供しています。例えば、下記記事を読めば、CRWDとZSのソリューションは相互補完の関係にある事が分かります。
まとめ
はじめに、まとめです。
・クラウドセキュリティ市場は今後も市場拡大が予想される
・CRWD, OKTA, ZSの3社とも売上は堅調に成長している
・2021期の売上高:CRWD($874M)>OKTA($835M)>ZS($673M)
・2021期の売上高成長率 :CRWD(82%)>ZS(56%)>OKTA(43%)
・2021期の営業利益率:CRWD(-11%)>OKTA(-24%)>ZS(-31%)
・2021期の営業CFマージン:CRWD(41%)>ZS(30%)>OKTA(15%)
・202/07期の自己資本比率:OKTA(68%)>CRWD(29%)>ZS(23%)
・202/07期の流動比率:OKTA(315%)>ZS(257%)>CRWD(198%)
・202/07期のOKTA(100%)>固定比率:>CRWD(97%)>ZS(77%)
・PSR:ZS(約71倍)>CRWD(約48倍)>OKTA(約34倍)、(2021/11/22時点)
個人的には、クラウドセキュリティ銘柄3社(CRWD, OKTA, ZS)ついては、広瀬隆雄さん(じっちゃま)が紹介されていた、「業績が良ければ買う・ホールド、悪ければ売る」というスタンスで投資を検討していきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
会社概要
Crowd Strike
クラウドストライク は米国カリフォルニア州に拠点を置くクラウドベースのエンドポイントセキュリティを提供する企業です。
2011年に設立、2019年には上場しており、短期間で急成長しています。基本情報は以下のとおりです。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国カリフォルニア州サニーベール |
設立 | 2011年 |
上場 | 2019年(CRWD) |
事業 | クラウドセキュリティ |
従業員数 | 4,224人 |
売上高 | $ 874 百万ドル (2021年1月) |
企業HP | URL |
IR資料 | URL |
クラウドストライクの特徴は、従来のアンチウィルスソフトを各端末にインストールしてウィルスの侵入を防ぐ手法ではなく、クラウドからユーザー端末を常に監視・保護するセキュリティをサブスク型で提供していることです。
(▶︎詳細にご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。)
OKTA
オクタ は米国カリフォルニア州に拠点を置くクラウド型ID管理・統合認証サービス(Identity as a Service :IDaaS)を提供する企業です。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国カリフォルニア州サンフランシスコ |
設立 | 2009年 |
上場 | 2017年(OKTA) |
事業 | IDソリューション(セキュリティ) |
従業員数 | 4,176人 |
売上高 | $ 875 百万ドル (2021年1月) |
企業HP | URL |
IR資料 | URL |
オクタはIDaaSの大手で、オクタのサービスは、顧客のID管理やログインの利便性向上に役立ちます。オクタのサービスにより、顧客はSSO(シングル・サインオン)を利用して1回の認証で複数のシステムにログインすることができ、煩わしいID管理やログインの手間を軽減することができます。
近年は複数のWebサービスを利用することが増え、ID管理やログインの手間が増えたこともあり、オクタのサービスの導入が増加しています(導入実績10,000社以上)。オクタのサービスの概要は以下の通りです。
また、OKTAが先日、有力な競合企業Auth0と経営統合しており、更に競争優位性が高まったと考られます。
(▶︎詳細にご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。)
Zscaler
Zscaler(ゼットスケーラー)は、2008年に設立された米国カリフォルニア州に拠点をおく、クラウド型のセキュリティソリューションを提供する企業です。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国カリフォルニア州サンノゼ |
設立 | 2008年 |
上場 | 2018年(Nasdaq:ZS) |
事業 | クラウド型セキュリティ |
従業員数 | 3,153人 |
売上高 | $ 673 百万ドル(2021年7月) |
企業HP | URL |
IR資料 | URL |
ZSのソリューションは、400以上の”Forbes Global 2000″の企業に採用されており、同社は全世界で150以上のデータセンターを保有しています。
例えば、Siemens(シーメンス)は、Zscalerを使用して180か国以上で35万人のユーザーのすべてのトラフィックを保護しています。
(▶︎詳細にご興味ある方は下記リンク先をご覧ください。)
3社の業績・財務状況
続いて3社の業績、財務状況を比較しながら見ていきたいと思います。
売上・営業利益
まずは売上と営業利益を比較していきたいと思います。各社の2021年決算時の業績は以下の通りです。
・売上高:CRWD($874M)>OKTA($835M)>ZS($673M)
・営業利益率:CRWD(-10.6%)>OKTA(-24.4%)>ZS(-30.9%)
売上成長率(前年同期比)
続いて、売上高成長率(前年同期比)の推移は以下の通りです。
・売上高成長率 :CRWD(82%)>ZS(56%)>OKTA(43%)
営業CFマージン
続いて、営業CFマージンの推移は以下の通りです。
バランスシート
続いて、各社の安全性を見るためにバランスシートの内容を比較していきます。
自己資本比率
続いて、自己資本比率の推移は以下の通りです。
流動比率
続いて、流動比率の推移は以下の通りです。
固定比率
続いて、固定比率の推移は以下の通りです。
株価
最後に株価を見ていきたいと思います。下にはTrading Viewのリアルタイムチャートを掲載しますが、2021年11月22日現在の株価について見ていきます。
CRWD
クラウドストライク(CRWD)の株価は、新型コロナウィルス感染拡大前の2020年はじめ頃に約60ドル付近となっていました。新型コロナウィルス感染拡大後は、CRWDの好業績が続いており、2021年11月22日時点では約239ドルとなっています。
PSRは、約48倍となっています(2021年11月22日時点)。
OKTA
オクタ(OKTA)の株価は、新型コロナウィルス感染拡大前の2020年はじめ頃に約140ドル付近でしたが、新型コロナウィルス感染拡大後は、OKTAの好業績が続いており、2021年11月22日時点では226ドルとなっています。
PSRは、2021年11月22日時点で約34倍となっています。
ZS
ZS の株価は、新型コロナウィルス感染拡大前の2020年はじめ頃に約60ドル付近でしたが、新型コロナウィルス感染拡大後は、好業績が続いており、2021年11月22日時点では約344ドルとなっています。
PSRは、2021年11月22日時点で約71倍となっています。
まとめ
・クラウドセキュリティ市場は今後も市場拡大が予想される
・CRWD, OKTA, ZSの3社とも売上は堅調に成長している
・2021期の売上高:CRWD($874M)>OKTA($835M)>ZS($673M)
・2021期の売上高成長率 :CRWD(82%)>ZS(56%)>OKTA(43%)
・2021期の営業利益率:CRWD(-11%)>OKTA(-24%)>ZS(-31%)
・2021期の営業CFマージン:CRWD(41%)>ZS(30%)>OKTA(15%)
・202/07期の自己資本比率:OKTA(68%)>CRWD(29%)>ZS(23%)
・202/07期の流動比率:OKTA(315%)>ZS(257%)>CRWD(198%)
・202/07期のOKTA(100%)>固定比率:>CRWD(97%)>ZS(77%)
・PSR:ZS(約71倍)>CRWD(約48倍)>OKTA(約34倍)、(2021/11/22時点)
個人的には、クラウドセキュリティ銘柄3社(CRWD, OKTA, ZS)ついては、広瀬隆雄さん(じっちゃま)が紹介されていた、「業績が良ければ買う・ホールド、悪ければ売る」というスタンスで投資を検討していきたいと思います。
(※投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。