消化器系ヘルスケア企業のアイアンウッド・ファーマシューティカルズ(IRWD)について知りたい!
そんな方に向けて書きました。
本記事では、便秘治療薬リンゼスでトップシェアを誇る米国の消化器系ヘルスケア企業のアイアンウッド・ファーマシューティカルズ(IRWD)の基本情報、22Q1までの業績、財務状況などについて紹介していきます。
ご興味ある方はぜひ最後までご覧ください。IRWDを知るための一助になれば幸いです。
なお本記事は、育児をしながら時間を捻出して相応の時間をかけて書いています。
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景気後退とヘルスケアセクター
先日、S&P500が年初の高値から一時-20%に達し「弱気相場」入りと見られています。
また、米国での急激な利上げやQTなどの金融引き締めにより、景気後退の懸念も高まってきており、セクターローテーションを考えて「ヘルスケアセクター」に注目する投資家も増えてきていると思います。
一般的にヘルスケアセクターは不況局面でも選好されるディフェンシブ株として知られています。医薬品などの必需品を扱っているため、不況期においても需要や価格が景気に左右されにくいためです。
本記事では、ヘルスケアセクターの銘柄の1つIRWDについて紹介していきます
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IRWD まとめ
はじめにまとめです。
- アイアンウッド・ファーマシューティカルズ(IRWD)は便秘治療薬リンゼス®(リナクロチド)でトップシェアを誇る米国の消化器系ヘルスケア企業。
- 収益は主にリナクロチドの研究開発・商業化に関する共同研究・ライセンス契約で生み出される。
- 収益の大部分は、米国におけるリンゼス®(リナクロチド)の研究開発および商業化に関する共同研究契約およびライセンス契約から得られている。
- リンゼス®は便秘を伴う過敏性腸症候群(IBS-C)/慢性特発性便秘症(CIC)治療薬として米国で最も処方されているブランド薬。発売以来、400万人の患者が服用。
- リンゼス®は、IBS-C・CIC治療薬のTRx (Total prescriptions:総処方数)シェア 83%
- リンゼス®は、IBS-C・CIC市場の GE TRx(消化器病専門医”GE”の総処方数)シェア 75%
- 2021/12期 (通期) の売上高 414百万ドル(YoY +6%)、営業利益率+56%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の売上高 98百万ドル(YoY +10%)、営業利益率は +59%
- 2021/12期 (通期) の営業CFマージンは +63%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは +65%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 48%、流動比率 482%、固定比率 72%、固定長期適合比率 40%
- 現在の株価は 11.39ドル、PER(実)3.6倍 、PBR(実)3.4倍(2022年5月22日時点)
※TRx = Total prescriptions(総処方数)、Gastroenterologist (GE) = 消化器病専門医(GE)
IRWDは便秘治療薬でトップシェアを誇り、財務健全で収益性も高く、キャッシュフローも良好なヘルスケア銘柄なので、景気後退局面においても選好されやすい銘柄かと思います。
足元では相場全体が下落している状況なので注意が必要ですが、個人的には少しずつ機会を見つけて投資検討をしていきたいと思います。
本記事がIRWDを知るための一助になっていれば幸いです。
(投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願いします。)
IRWD 会社概要
IRWD 基本情報
アイアンウッド・ファーマシューティカルズ(IRWD)は便秘治療薬リンゼス®(リナクロチド)でトップシェアを誇る米国の消化器系ヘルスケア企業です。
収益の大部分は、米国におけるリンゼス®(リナクロチド)の研究開発および商業化に関する共同研究契約およびライセンス契約から得られており、リンゼスは便秘を伴う過敏性腸症候群(IBS-C)/慢性特発性便秘症(CIC)治療薬でトップシェアを誇っています。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国 マサチューセッツ州 |
設立 | 1998 年 |
事業 | 消化器系ヘルスケア |
従業員数 | 219人 |
売上高 | $ 414 百万ドル(2021/12期) |
企業HP | URL |
製品・売上構成
IRWDの収益は、主にリナクロチド(リンゼス®の一般名)の研究開発および商業化に関する共同研究契約およびライセンス契約によって生み出されており、内訳をグラフにすると以下のようになります。
割合としては、AbbVie社との共同研究・ライセンス契約(米国)による収益が大部分を占めています。
便秘治療薬リンゼス®のシェア
IRWDの主な収益源である便秘治療薬リンゼス®のシェアについてはIRWDの資料を引用します。
リンゼス®は米国市場においてトップシェアを誇っていることが分かります。
- IBS-C・CIC治療薬のTRx (Total prescriptions:総処方数)シェア 83%
- IBS-C・CIC市場の GE TRx(消化器病専門医”GE”の総処方数)シェア 75%
※IBS-C:便秘を伴う過敏性腸症候群、CIC:慢性特発性便秘症治療薬
※TRx : Total prescriptions(総処方数)、Gastroenterologist (GE) = 消化器病専門医(GE)
現在進行中の臨床試験も順調
IRWDは、AbbieやCOUR Pharmacueticals とパートナーシップを結んでおり、協働で臨床試験を行っているものもあります。
IRWDの資料によると現在進行中の臨床試験は順調に進んでいるようです。
業績・財務状況
続いて、業績や財務状況を確認していきます(数値は下記リンク先のRPRXのIR資料を基にしています。)
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売上・利益(年次)
年次の売上・利益は以下の通りで、2021/12期 (通期) の売上高 414百万ドル(YoY +6%)、営業利益率+56%と、非常に収益性が高いことが分かります。
売上・利益(四半期)
2022/03期(Q1)の売上・利益は以下の通りで、2022/03期(Q1)の売上高 98百万ドル(YoY +10%)、営業利益率は 59%となっています。
キャッシュフロー
年次のキャッシュフローの推移は以下の通りです。2021/12期 (通期) の営業CFマージンは 63%、2022/03期(Q1)の営業CFマージンは 65%と、収益性が非常に高いことが分かります。
バランスシート(安全性)
2022/03期(Q1)の自己資本比率は 48%、流動比率 482%、固定比率 72%、固定長期適合比率 40%となっており、安全性には問題がないことが分かります。
自己資本比率 | 48% |
流動比率 | 482% |
固定比率 | 72% |
固定長期適合比率 | 40% |
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株価
現在の株価は 11.39ドル、PER(実)3.6 倍、PBR(実)3.4倍(2022年5月22日時点)となっています。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
<リアルタイムチャートはこちら>
IRWD まとめ(再掲)
最後にまとめ(再掲)です。
- アイアンウッド・ファーマシューティカルズ(IRWD)は便秘治療薬リンゼス®(リナクロチド)でトップシェアを誇る米国の消化器系ヘルスケア企業。
- 収益は主にリナクロチドの研究開発・商業化に関する共同研究・ライセンス契約で生み出される。
- 収益の大部分は、米国におけるリンゼス®(リナクロチド)の販売から得られている。
- リンゼス®は便秘を伴う過敏性腸症候群(IBS-C)/慢性特発性便秘症(CIC)治療薬として米国で最も処方されているブランド薬。発売以来、400万人の患者が服用。
- リンゼス®は、IBS-C・CIC治療薬のTRx (Total prescriptions:総処方数)シェア 83%
- リンゼス®は、IBS-C・CIC市場の GE TRx(消化器病専門医”GE”の総処方数)シェア 75%
- 2021/12期 (通期) の売上高 414百万ドル(YoY +6%)、営業利益率+56%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の売上高 98百万ドル(YoY +10%)、営業利益率は +59%
- 2021/12期 (通期) の営業CFマージンは +63%
- ▶︎ 2022/03期(Q1)の営業CFマージンは +65%
- 2022/03期(Q1)の自己資本比率は 48%、流動比率 482%、固定比率 72%、固定長期適合比率 40%
- 現在の株価は 11.39ドル、PER(実)3.6倍 、PBR(実)3.4倍(2022年5月22日時点)
※TRx = Total prescriptions(総処方数)、Gastroenterologist (GE) = 消化器病専門医(GE)
IRWDは便秘治療薬でトップシェアを誇り、財務健全で収益性も高く、キャッシュフローも良好なヘルスケア銘柄なので、景気後退局面においても選好されやすい銘柄かと思います。
足元では相場全体が下落している状況なので注意が必要ですが、個人的には少しずつ機会を見つけて投資検討をしていきたいと思います。
本記事がIRWDを知るための一助になっていれば幸いです。
(投資は全て自己責任です。ご自身の判断と責任でお願いします。)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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