コロナ後の旅行需要に備えてクルーズ銘柄について知りたい。
クルーズ銘柄の今後の見通しは?
そんな方に向けて書きました。
本記事ではクルーズ市場の動向とクルーズ3銘柄(CCL・RCL・NCLH)について紹介します。
- クルーズ旅行とは?
- クルーズ市場の動向
- クルーズ3銘柄
の順で説明します。2022年4月版の記事になります。ご興味ある方はぜひ記事をご覧ください。
クルーズ旅行とは?
クルーズ旅行と言っても馴染みのない方だとイメージがつきにくいと思うので、まずはクルーズ旅行がどのようなものかを掲載します。
映像の方が伝わりやすいと思うので、下の動画(RCLの何が料金に含まれるのか?)を見ていただけるとクルーズ船内の様子やサービスが分かると思います。
巨大な客船でテーマパークさながらの設備や、レストラン・ジム・スポーツができるスペースなど、豪華な船でバケーションを楽しむことができます(行ってみたい)。
クルーズ市場の動向
では次にクルーズ市場の動向について説明します。
クルーズ船の乗客数(2019→2020年)
ご存知の通り、2020年のクルーズ市場はコロナウイルスの感染拡大の影響で大打撃を受けました。
クルーズ船の乗船客数は以下の通りです。2019年が29.7百万人に対して、2020年は5.8百万人と-81%の減少となっています。
運行再開の割合(2019→2021年)
しかし2021年には運行を再開するクルーズ船も増加しています。
運行再開したクルーズ船数と割合のグラフは以下の通りです。
運行再開したクルーズ船の割合は、2021年の序盤には10%以下だったのに対し、2021年末には80%近くまで再開しています。
今後の予測では2022年の夏には90%以上の再開が見込まれています。
クルーズ船の乗客数予測(2022→2026年)
続いて、今後の乗客数の予測を確認します。
以下は世界のクルーズ旅客数予測(標準的な予測:BASELINE)のグラフです。2019年の乗客数を100として表されています。
2023年には2019年を上回る水準(108%)まで回復する見込みで、その後の堅調に推移する予測となっています。
乗客数トップ5(地域別)
続いて乗客の地域別の割合を確認します。
2018年-2020年の乗客の地域別の割合(平均)は以下の通りです。北米が51%と半数以上を占めており、欧州が21%、アジアが12%となっています
乗客数トップ5(クルーズの目的地別)
続いてクルーズの目的地として多い都市トップ5を確認します。
2018年-2020年の平均旅客数の上位5都市(クルーズの目的地)の割合は以下の通りです。
カリブ海・バハマ・バミューダが44%と大きな割合を占めていることが分かります。
予約数(CCLの例)
CCLのプレスリリース(下記)によると、一週間当たりの予約数が史上最多となっており、予約状況は好調な模様です。
クルーズ市場(まとめ)
ここまでの内容をまとめます。
- 2020年はコロナの影響で乗客数が80%以上減少したものの。
- 運行中止する客船も多かったが、2021年末には80%程度が運行を再開。2022年夏頃には90%以上が運行再開予定。
- 乗客数予測では、2023年には2019年を上回り(2019年比108%)、その後の堅調に推移する予測。
- 乗客の50%以上は北米、目的地の40%以上がカリブ海など。
クルーズ3銘柄
では、代表的なクルーズ銘柄を3つご紹介します。
(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
カーニバル(CCL)
会社概要
カーニバル (Carnival Corporation) は世界最大のクルーズ企業です。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国フロリダ州マイアミ |
設立 | 1972年 |
上場 | 1987年(NYSE:CCL) |
事業 | クルーズ旅行 |
従業員数 | 70,000人 |
売上高 | $ 1,908 百万ドル (2021/11期) |
企業HP | URL |
IR資料 | URL |
売上・利益
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りです。
2021/11期の売上高は1,908 百万ドル(前年同期比 -66%)、営業利益率 -360%、と新型コロナ感染拡大後は低迷しています。
今後の見通し
CCLのプレスリリース(2022年4月4日)によると、一週間当たりの予約数が史上最多となっており、予約状況は好調な模様です。
株価
コロナ以前の株価は40-50ドル程度で推移していましたが、コロナ後に急落して、現在の株価は17.5ドルと依然として低迷しています(2022年4月26日時点)。
ロイヤル・カリビアン(RCL)
会社概要
ロイヤル・カリビアン(Royal Caribbean Cuises(RCL) はクルーズ世界大手のうち1社です。
会社概要 | |
---|---|
本社所在地 | 米国フロリダ州マイアミ |
設立 | 1968年 |
上場 | 1993年(NYSE:RCL) |
事業 | クルーズ旅行 |
従業員数 | 84,900人 |
売上高 | $ 1,532 百万ドル(2021/12期) |
企業HP | URL |
IR資料 | URL |
売上・利益
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りです。
2021/12期の売上高は1,532 百万ドル(前年同期比 -31%)、営業利益率 -247%、と新型コロナ感染拡大後は低迷しています。
株価
コロナ以前の株価は130ドル前後で推移していましたが、コロナ後に急落して、現在の株価は78.67ドルと依然として低迷しています(2022年4月26日時点)。
ノーウェジアン・クルーズ(NCLH)
会社概要
ノーウェジアン・クルーズ(Nowegian Cruise Line :NCLH) はクルーズ世界大手のうち1社です。
売上・利益
年次の売上・営業利益・当期純利益は以下の通りです。
2021/12期の売上高は648 百万ドル(前年同期比 -49%)、営業利益率 -394%、と新型コロナ感染拡大後は低迷しています。
株価
コロナ以前の株価は50-60ドル前後で推移していましたが、コロナ後に急落して、現在の株価は19.82ドルと依然として低迷しています(2022年4月26日時点)。
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最後に(お願い)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
本記事ではクルーズ市場の動向と、クルーズ3銘柄をご紹介しました。クルーズ銘柄への投資を検討する際の材料の一つとしてお役立ちになっていれば幸いです。
この記事は、0歳児の育児🧑🍼と並行して書いており、クルーズ市場や銘柄の調査・記事作成に相応の時間を要しています💦💦
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(※投資は自己責任です。ご自身の判断と責任でお願い致します)
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